2012 Fiscal Year Research-status Report
恩恵チャネルに注目した身体活動プロモーション戦略の開発と効果検証
Project/Area Number |
24500763
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
中村 好男 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00198251)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 身体活動 / ウォーキング / スポーツ実施 / プロモーション |
Research Abstract |
本研究では、身体活動や運動実践へと誘う「恩恵」に注目し、ウォーキング行動の促進に効果的な「恩恵チャネル」を探索することを目的としている。 平成24年度には、ウォーキングの恩恵(メリット)認知尺度を開発し、各尺度スコアとウォーキング時間との関連を検証した。40~64歳の日本人(n=3000)を対象にしたインターネット調査による横断研究を実施し、ウォーキングに関連する恩恵要素(8因子40項目)について回答を得た。それらについて探索的・確認的因子分析を行い, 尺度の妥当性、信頼性を検証したところ、7因子構造(21項目)で, 許容できる適合度指標の値を得た(GFI=0.942, AGFI=0.921, RMSEA=0.06). また, 内的整合性を示す, Cronbachのα係数も, 許容の範囲内であった(α=0.80~0.88). 尺度スコアとウォーキング時間(身体活動の推奨基準に従い週150分以上・未満の2群に分類)との関連性を検証した結果, ウォーキング時間が週150分以上の群の方が, 尺度スコアも高くなることが確認された. さらに、再検査法においても, 尺度全体において強い相関が認められた(r=0.74, p<0.01).このことは、本研究で開発した恩恵認知尺度の信頼性・妥当性を示すものと言える。 本研究で開発された恩恵認知尺度を活用することによって、健康という恩恵を動機づけとした促進戦略には反応しない人々をウォーキング行動へと誘う効果的な方策に関する示唆が得られることが期待されるとともに、ウォーキング以外の身体活動・運動への適用可能性の検討が期待される.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年春に提出した交付申請書に従って、着実に研究を進め、当初の計画に従った恩恵認知尺度を開発し、信頼性・妥当性の検証を行った。これを活用して、次年度の研究を計画通りに進展させることが可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、平成24年度調査のモニタを対象に、Webを用いて追跡調査を実施する(調査2)。 追跡期間中ウォーキング行動の変化に基づき4群(ウォーキング非実施群、ウォーキング行動開始群、ウォーキング行動継続群、ウォーキング脱落群)に分類する。交絡因子の影響を調整した上で、ウォーキングの開始(非実施群と開始群の比較)に最も強く関与する恩恵因子と、ウォーキングの継続(継続群と脱落群の比較)に最も強く関与する恩恵因子を、それぞれロジスティック回帰分析により抽出する。この分析により、前年得られた横断的知見が、縦断的デザインの研究によっても再現されるかどうかを確認する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(1 results)