2014 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の脳機能低下を予防する:運動およびクレアチン摂取効果
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24500803
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
祐伯 敦史 立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20399067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 俊之 立命館大学, スポーツ健康科学部, 助教 (10454076)
浜岡 隆文 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70266518)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | クレアチン / 認知機能 / 磁気共鳴分光法 (MRS) / 加齢研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
【平成26年度の研究実施状況とその結果】高齢男性/女性計10名(年齢:66.4±3.3歳、平均値±標準偏差)を対象に、以下の検討を行った。 1.脳の部位別クレアチンレベルの比較検討:ニューロンを多く含む部位と考えられる海馬領域および左脳前頭葉灰白質優位部位に比べ、左脳前頭葉白質優位部位におけるクレアチン(Cr)のN-アスパラギン酸(NAA)に対する相対比は、有意に低かった(それぞれ0.69±0.09、0.76±0.11、0.54±0.09、p<0.01) 2.高齢者10名を2群に分け、1) クレアチン(Creatine monohydrate)投与群(3名)および 2)コントロール群(7名)とし、1日当たり20グラムのクレアチンを連続2週間経口投与し、投与前および投与2週間後に脳エネルギー代謝物質測定および3種類の認知機能検査を行った。その結果、左脳前頭葉白質優位部位のNAAに対するクレアチン投与前後の変化量%は、コントロール群=+0.5±10.5%に比べ、クレアチン摂取群では+16.7±18.9%と増加傾向を認めた。海馬領域におけるCr/NAA比は、コントロール群=-5.9±14.7%、クレアチン摂取群は+8.3±29.4%であった。さらに、今回実施した認知機能検査3種(ワーキングメモリー、短期記憶、長期記憶)の介入前後における変化量と、脳クレアチン相対比の変化量との間に、有意な正の相関関係を認めた(=脳クレアチンが増加すればするほど、認知機能の改善度合いも大きかった)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初計画していた実験計画については、概ね順調に実施してきた。平成26年度には、高齢者を対象とした介入研究を行い、その効果を検証する予定であったが、研究代表者が、平成26年8月より1年間メリーランド州立大学カレッジパーク校において在外研究を行うことになり、予定していた認知実験を行うことが困難になったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者が、日本に帰国した後、平成26年度に予定していた高齢者を対象とした介入実験を実施する予定にしており、その準備を進めている。
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Causes of Carryover |
平成26年度に高齢者を対象とした介入研究を行い、その効果を検証する予定であったが、研究代表者が、平成26年8月より1年間メリーランド州立大学カレッジパーク校において在外研究を行うことになり、予定していた認知実験を行うことが困難になったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究代表者が日本に帰国した後、予定していた高齢者を対象とした介入実験を実施、未使用学はその経費に充てることとしたい。
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Research Products
(1 results)