2012 Fiscal Year Research-status Report
息こらえ潜水者の行動と生理学的側面から見た安全システムの提案
Project/Area Number |
24500811
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
千足 耕一 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (70289817)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 浩一 日本女子大学, 家政学部, 助教 (10287815)
山川 紘 東京海洋大学, 学内共同利用施設等, その他 (80017061)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 息こらえ潜水 |
Research Abstract |
本研究では潜水漁業者の作業の実態を明らかにするとともに、潜水漁業が行われている地域での新しい資源管理や環境保護の方法を提示するための資料の収集を目的とした。調査を実施するために、潜水作業者にとりつけてもらうためのデータロガーを開発した。データロガーはEPI社製で、水圧、塩分濃度、水温、加速度およびGPSからの位置情報を得ることが出来るものである。千葉県南房総市白浜町のアマに協力を得て、協力者が実際に漁を行う際に水温・水深・加速度・GPSの記録が可能なデータロガー及び小型ビデオカメラを装着してもらうことにより潜水中のデータおよび潜水漁業者の視点からの映像データを収集した。計116回の潜水時間・水深・インターバルのデータを収集した。フナド(船からの潜水作業者)とカチド(陸からの潜水作業者)のデータでは潜水回数においてフナドの方が少なく、平均潜水時間・平均インターバル・平均水深がフナドの方が大きいという結果が見られた。カメラによるデータでは海中の様子や作業の実態が分かる操業者の視点からの映像データが得られた。本調査ではアマ自身に機器を装着してもらうことで、潜水時間、水深、インターバル時間等のデータ、アマ視点の映像資料やGPSを用いて行動範囲をプロッティングすることができた。また、カメラによる映像とデータロガーのデータをリンクさせることでどの地点でどのような行動をし、漁獲物がどの地点で獲れたかを記録することができた。異なる操業方法を行っているアマには、それぞれの潜水特性が見られた。また、潜水特性において先行研究と比較して地域差が見られ、この潜水特性は身体特性や経験によっても異なると推察された。本調査結果は、平成25年6月に開催される国際学会International Symposium of Maritime Health(Brest,France) において発表を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データの収集に用いるデータロガーの作成について、スペックの交渉等を含め、納期が若干遅くなり、その影響も受けて、機器のテストおよび漁業現場でのデータ収集の交渉が後ろ倒しとなってしまった。また、当初データの収集を予定していた石川県の漁場の漁期が終了となったことから他地域の現場でのデータ収集を依頼することとなったことも影響している。海女・海士の漁期はそれぞれの地域で異なっていることからも、次年度は複数の地域を対象としたデータの収集を行う予定としている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はデータ収集のために必要なデータロガーの台数を増やして、データ収集を促進させる予定としている。また、本年度に協力を得た千葉県および同県他地域の漁協、他県の漁協に所属する海女・海士を対象としてデータの収集を進めることとする。これらから得られたデータを年内に処理し、学会にて発表するとともに研究論文を作成する。また、必要に応じてHP上にて成果を公表するものとする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は、現在までの達成度に記載した通り、やや進捗状況は遅れている。これは、地域特有の漁期との関連、機器の開発とテストの遅れから生じたものである。次年度は、上記研究推進の方策のとおり、当初の調査予定地以外の都道府県に位置する漁民を対象とすることとしている。次年度は、データロガーを追加的に購入するとともに、データ収集地域を拡大することに必要な経費を次年度に計上することとする。
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Research Products
(1 results)