2013 Fiscal Year Research-status Report
「誤った保健認識」の形成過程に着目した高校生の健康リテラシーの分析と改善
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24500829
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Research Institution | Sendai University |
Principal Investigator |
小浜 明 仙台大学, 体育学部, 教授 (70170298)
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Keywords | 健康リテラシー / 誤った保健認識 / 批判的思考 / 保健教育 / フィンランド / 大学入学資格試験 / 保健科教員 / 教員養成 |
Research Abstract |
2年目は、「研究の目的」、「研究実施計画」に照らして、以下の3つを遂行した。1)フィンランドが高等学校卒業までに形成しようとしている健康リテラシーは、この国の保健科の教育課程、担当教員養成、高等学校の保健科の授業、大学入学資格試験の採点組織と評価基準等を背景にした基盤の上に成立している。そこでこれらに関わる資料等を収集し分析した。2)1年目の末に実施した予備調査を分析した結果から、保健科領域における「誤概念問題(多肢選択問題)」、「フィンランド型問題(批判的思考を含む論述型の①理論的な知識問題②技能的な知識問題③情報分析能力問題)」と「日本型問題(教科書・新聞の上位頻出重要語句を含み日本学校保健会(2004,2010)調査で正解率50%以下の多肢選択問題)」と「語彙能力問題(標準化された多肢選択問題)」の調査票を作成した。3)前述の調査票を使って、日本の10都道府県(北海道、青森、宮城、福島、東京、千葉、福井、大阪、岡山、熊本)の高等学校10校の2年生、720名を対象に、保健学習が修了する2月中旬~3月上旬にかけて本調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定では、本調査の分析は2年目で終えるはずであるが、高等学校における保健科の教育課程の修了を待って年度末に本調査を実施したため、結果の分析が最終年度にずれ込んでいる。それ以外はおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、「研究の目的」「研究実施計画」に照らして、大きくは次の3つに研究費を使用する計画である。1)高校生を対象とした調査結果入力及び翻訳等の人件費(外注)…200千円。2)研究成果の学会発表等の旅費(岩手、金沢、東京、京都他)…200千円、3)研究報告書他の印刷費(外注)…200千円。
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Research Products
(5 results)