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2013 Fiscal Year Research-status Report

母娘の世代間妊孕性に関与するリスク因子の探究と妊孕性支援教育プログラムの構築

Research Project

Project/Area Number 24500833
Research InstitutionUniversity of Fukui

Principal Investigator

上澤 悦子  福井大学, 医学部, 教授 (10317068)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中山 美由紀  大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70327451)
川内 博人  北里大学, 医学部, 講師 (90152917)
KeywordsAMH / 不妊女性 / 年齢 / 婦人科疾患 / 既往歴 / 生活習慣 / 母親の不妊治療歴
Research Abstract

日本国内の6つのART施設で不妊治療中の女性4600件を対象とし、AMH(Anti-Mullerian Hormone)と既往歴、生活習慣、母娘間の世代間妊孕性の関連を調査分析した。有効データ数は2413件(52.5%)であり、平均年齢36.15歳(SD4.6)、平均不妊期間39.4(SD32.1)、平均初経年齢12.0(SD2.36)であった。年齢別のAMH値は、20歳代平均AMH6.13(SE0.36)、30歳代前半平均AMH4.94(SE0.2)、30歳代後半平均AMH2.91(SE0.1)40歳代前半平均AMH1.73(SE0.12)、40歳代後半平均AMH0.7(SE0.13 )であり、年齢層別の有意な差が認められたF=80.99(p=.000)。
婦人科疾患とAMH:出産歴、子宮内膜症、卵巣嚢腫、チョコレート嚢腫の有無とAMH平均値に差はなく、子宮筋腫あり・子宮筋腫核出術群はなし群に比較し、有意にAMH低値であった(p<.05)。既往歴とAMH:糖尿病、自己免疫疾患の有無には差がなかったが、甲状腺疾患あり群はなし群に比較し有意にAMH低値であった(p<.01)。また、生活習慣とAMH:飲酒、喫煙、規則的な就寝時間、常備薬内服の有無とAMH値に差はなかったが、コーヒー習慣あり群はなし群に比較し有意にAMH低値であった(p<.01)。定期的な運動習慣なし群はあり群に比較しAMHは高い傾向にあり、BMI<19のやせは差がなかったが、BMI>25の肥満群では有意に低値であった((p<.05)。さらに自身の出生体重における低出生体重の有無、早産の有無との比較でも差がなかった。また、姉妹の不妊治療歴と母親の不妊治療歴と閉経年齢:姉妹の不妊治療歴の有無は差がなく、母親の不妊治療歴の有無には有意差があった(p<.01)。母親の早発閉経の有無とは差がなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

閉経前後の女性を対象とした調査の前に、AMH測定が実施されている不妊治療中の女性を対象とした約2200件のデータの収集と分析を終了した。それらから生活習慣と卵巣予備能力との関連が明らかになった。
しかし、健康な女性(20歳代から50歳代後半)を対象にしたデータ収集と分析には至っていない。これらの対象からの協力を得ることがかなり困難であるが、医療施設、学校等からの協力を得て今年度にデータ収集を実施していく予定である。
まずは、不妊女性を対象としたかなり大規模調査を実施することができたことで、おおむね順調に進展していると判断した。

Strategy for Future Research Activity

本研究での結果は、我が国初の報告内容となるものも含んでいるため、できるだけ多くの国内学会、国際学会で発表する予定である。
今後の課題は、当初の予定であった健康な女性を対象とする予定データ数は得られない可能性がある。それらの対策として、100組程度の母娘データを市町村の協力を得て得ることができないかを検討していく必要がある。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本年度は調査データの回収と分析のみであったため、当初予算よりも支出は少なかった。
次年度はさらにデータ数を重ね、血液データの分析が必要であり、さらに国際学会での発表を予定している。
健康な対象者100名の調査表の印刷および血液データ分析のための検査キット代金が必要であり、今年度の成果は米国生殖医学会での発表または世界生殖医学会での発表を予定している。
さらに研究データの蓄積と分析を進める計画である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013 Other

All Presentation (2 results) (of which Invited: 1 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 不妊カウンセラーこそ取り組もう~ファテリティ・アウアネス教育

    • Author(s)
      上澤悦子
    • Organizer
      日本不妊カウンセリング学会第13回学術集会
    • Place of Presentation
      東京都 ニッショーホール
    • Invited
  • [Presentation] がん治療前の精子・卵子凍結保存施設での看護、カウンセリングの課題

    • Author(s)
      上澤悦子
    • Organizer
      日本不妊カウンセリング学会第13回学術集会
    • Place of Presentation
      東京都 ニッショーホール
  • [Book] がん・生殖医療2013

    • Author(s)
      分担執筆 上澤悦子 編)鈴木直・竹原祐志
    • Total Pages
      289
    • Publisher
      医歯薬出版株式会社

URL: 

Published: 2015-05-28  

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