2015 Fiscal Year Annual Research Report
筋収縮や体性感覚刺激が自覚的耳鳴に与える影響の基礎的研究
Project/Area Number |
24500840
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Research Institution | Meiji University of Integrative Medicine |
Principal Investigator |
鶴 浩幸 明治国際医療大学, 鍼灸学部, 講師 (10330044)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 自覚的耳鳴 / 自動運動 / 体性感覚刺激 / 経穴 / 鍼 / 経皮的ツボ電気刺激(TEAS) |
Outline of Annual Research Achievements |
・2名の被験者を追加し、昨年度までに行った28名の被験者を加えると計30名(平均年齢25歳)となった。被験者は耳栓とイヤーマフを装着し、環境音が30dB以下の静かな部屋に入室後、以下の介入による耳鳴の変化が検討された。1. 顔面部や頚部の7種類の自動運動、2. 顔面部や頚部に位置する8部位の経穴などに対する手指の指頭による圧刺激、3. 頚部や手部に位置する4つの経穴に対する経皮的ツボ電気刺激(TEAS、2Hzおよび100Hz)、などを各30秒間行った。耳鳴はvisual analogue scale(VAS)や標準耳鳴検査法1993における耳鳴の自覚的表現の問診票に基づいて作成した評価表により、耳鳴の大きさ(6段階)や持続(6段階)、音質の変化などが聴取された。また、上記2では、圧トランスデューサー指示計を用いて、どの程度の強さで圧迫した時に耳鳴が変化するかを検討した。その結果、1:自動運動により耳鳴の大きさが軽減したものは13例であったが、大きさのVASに有意差はなかった。一方、持続、音質、数には有意な変化がみられた。2:圧刺激により大きさが軽減したものは17例であり、大きさのVASや自覚的表現(大きさ・持続・数)に有意な減少がみられた。平均1.41kgfの圧により大きさが変化した。3:TEASにより大きさが軽減したものは25例であり、大きさのVASや自覚的表現(大きさ・持続・数)に有意な減少がみられた。TEASにより完骨穴を刺激した時の効果が大きかった。大きさの軽減では自動運動より、圧刺激やTEASの方が効果的であることが示唆された。 ・5名の被験者(平均年齢24歳)に対して、鍼刺激が耳鳴に与える影響について検討した。6部位の経穴などに圧刺激を行って耳鳴が変化する部位を選定後に鍼刺激を約30秒間行った結果、全例で耳鳴の大きさが軽減または消失し、大きさのVASや自覚的表現(大きさ・持続)に有意な減少が認められた。鍼刺激によっても耳鳴が軽減または消失する場合のあることが示唆された。
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Research Products
(2 results)