2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24500851
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
柳川 まどか 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (50566982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅垣 宏行 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40345898)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アルツハイマー病 / バイオマーカー / MCI / 運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、運動による認知症発症予防・認知機能改善効果が、インスリン抵抗性(IR)の改善によるAlzheimer 病(AD)の病理的変化であるアミロイドβ(Aβ)沈着の抑制によって得られるものか否かを検討するものである。24年度より倫理委員会の認証をうけ、実質的には25年度より患者の登録を開始し順次、試験を開始しているが、厳密なMCI基準に合致し、髄液採取に同意する被験者が少なく、登録者確保に難渋している。当該研究は個々の患者の登録から完了まで6カ月を必要とし現在13名の登録者を確保し順次登録者については試験を開始し終了した。現在、登録内諾者が、それ以外に4名いる。試験としては無作為に2群(運動介入群またはコントロール群)に割り付け、エントリー後、6カ月にわたりA群には運動療法を行った。B群はそれまでの食事運動 法を継続した。 なお試験開始時には以下のテストを施行した。 ・神経心理テスト 所要60分・MRI、SPECT・髄液検査 尿、血液検査 1回目、その後、 順次、運動介入を開始。運動介入としては6か月間、有酸素運動として歩行60分又は10000歩/day/週4日以上、又は自転車40分/day/週4日以上、レジスタンス運動として500gのダンベルを両手にもちながら反復体操を20回 以上/1回/週4日以上を負荷した。随時スポーツトレーナーにより運動指導を行った。運動介入開始6 カ月後 尿、血液検査の2回目の検体採取を行い、分析した。しかしながら、登録者の伸び悩みから、試験継続を余儀なくされている。現時点までの髄液バイオマーカーからは明らかな有意差を2群において認めることができないが、検体数が少ないためなのか、運動によりバイオマーカーはMCIの時点では変化しないものなのか今後検討が必要である。この結果は今期認知症学会にて発表する予定である。
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