2012 Fiscal Year Research-status Report
若年健常者における血管内皮機能の経年変化とその要因の探索
Project/Area Number |
24500855
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
松本 鉄也 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70273406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中江 一郎 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (20314148)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 血管機能 / 若年 |
Research Abstract |
血管内皮機能の統一された評価基準は未だ無く、標準化が待たれている。そして、個々人の内皮機能の自然歴は明らかでない。一方、動脈硬化の発症から病態に至る進展過程は若年齢化している。従って、指尖容積脈波に工夫を加えた新しい方法で若年健常人の血管内皮機能を経年的に評価し、その寄与因子を明らかにする目的で研究を実施中である。 年齢18歳以上25歳以下の大学生で今後3年間の追跡調査が可能な約50名の調査研究を先ず行った。調査項目として性、年齢、身長、体重、体格指数(Body mass index)、喫煙、ブリンクマン指数(喫煙本数 x 喫煙年数)、飲酒の習慣、睡眠時間、朝昼夕食の欠食の有無、深夜アルバイトの有無、高血圧・高脂血症・糖尿病などの動脈硬化危険因子の有無、心血管疾患の家族歴を調査した。血管機能検査は午前中の空腹時に、一時間の安静後に行なった。同時にバイタルサイン(脈拍数、血圧、酸素飽和度、体温)を測定した。 次に、RH-PAT (Reactive hyperemia-peripheral arterial tonometory)法による測定を以下に施行した。安静後に血圧を測定し、Endo-PAT 1500装置を起動し、接続されたPATプローブを両手指に装着した。右前腕を最高血圧より50mmHgを加えて駆血し、5分後に解除した。自動分析ソフトにより、駆血前と駆血後のROIの信号を比較して、反応性充血指標であるRH-PAT indexを求めた。 さらに、上腕の反応性血流増加をストレインゲージにより測定するプレチスモグラフ法を用いて血管内皮機能評価を行なった。今後の経年変化を追跡する計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
血液生化学指標の測定に関しては、採血の同意の得られない一部の対象者のために目標に達していない。一方、血管機能の生理学的検査については予定通り進行している。一部のデータが不足しても、研究全体が無駄にならないように研究は計画されている。
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Strategy for Future Research Activity |
対象被験者の2年目の追跡調査をする。被験者に再度研究の同意を確認し、1年目と同様の検討をする。1回目と2回目の指標の比較を行う。内皮機能の推移、血液生化学検査指標の推移、内皮機能の変化と血液生化学検査指標の変化の関連を解析する。内皮機能の経年的データを集積し、またプレチスモグラフ法と比較検討する事により、本方法の標準性を明らかにする。そして、若年健常人における内皮機能の推移、生化学検査指標の推移、内皮機能と生化学検査指標の関連性について明らかにする。 具体的には睡眠時間、身長、体重、体格指数、脂質値、空腹時血糖、内皮機能に影響する可能性のある生活習慣(喫煙習慣、飲酒習慣、睡眠時間、朝昼夕3食の摂取状態、深夜アルバイトの有無)と血管内皮機能の関連性を明らかにする。また、若年期における適切な生活習慣を促す健康教育活動に反映させられるよう検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品(血管機能測定専用プローベ、電子血圧計、活動量計、生活習慣記録機、血液生化学指標測定ELISAキット、アルコール綿、採血管、採血針、ゴム手袋、ガーゼ等)、研究補助に対する謝金、印刷費、パソコン、USB、調査及び成果発表のための旅費等
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Research Products
(2 results)