2014 Fiscal Year Annual Research Report
地域循環型の新たな介護予防(運動実践)支援システムの構築に関する研究
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24500858
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中垣内 真樹 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (10312836)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 介護予防 / スクエアステップエクササイズ / コミュニティ形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、スクエアステップ(SSE)の自主サークルの支援教室を展開するとともに、自主サークル活動の効果について検討を進めた。 対象者は後期高齢女性39名であった。SSEを始めて1年未満の者が26名(79.2±2.5歳)、1年~2年の者が13名(79.7±3.0歳)であった。握力(kg)、開眼片足立ち(秒)、椅子座り立ち(回/30秒)、8の字歩行(秒)、豆運び(個/30秒)の5項目から得られる体力の総合評価である体力年齢を算出した(中垣内ら, 2010)。体力年齢-暦年齢を比較したところ、1年~2年継続している者は体力年齢が暦年齢に比べて6.5歳若かった。また、1年未満の者は、2.7歳の若返りとなった。 一方、集団で実施できる認知機能の検査であるファイブコグテスト(矢冨ら, 2010)のスコアも比較した。認知機能についても、1~2年継続している者のスコアが平均302点、1年未満の者が平均285点と継続年数が長い方が高得点となった。 以上のことから、SSEの実践を支援するソフトウェアを活用しながら高齢者同士がSSEを習慣化できる環境を整えること(SSEを柱とした地域コミュニティの形成)は、少子高齢社会の要介護化予防の推進の一助となり得ることが示唆された。
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