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2012 Fiscal Year Research-status Report

メタボリックシンドローム発症における脾臓の役割

Research Project

Project/Area Number 24500859
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionOita University

Principal Investigator

後藤 孔郎  大分大学, 医学部, 助教 (10457624)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 正木 孝幸  大分大学, 医学部, 助教 (00423715)
千葉 政一  大分大学, 医学部, 助教 (20457633)
清家 正隆  大分大学, 医学部, 助教 (40253794)
加隈 哲也  大分大学, 医学部, 講師 (80343359)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords脾臓 / 高脂肪食 / サイトカイン
Research Abstract

雄マウスに高脂肪食を2ヶ月摂取させる。体重、血糖値や血中インスリン値の測定を1回/週行い、その表現型を確認する。高脂肪食負荷したマウスが肥満、高インスリン血症を呈することを確認したうえで、それぞれ2群に分け、脾臓摘出(脾摘)群と非摘出(非脾摘)群とする。さらに各群を、高脂肪食続行(高脂肪食)群と通常食変更(変更食)群に分ける。したがって、非脾摘高脂肪食群、非脾摘変更食群、脾摘高脂肪食群、脾摘変更食群の4群を作成する。
その後、脾機能の1つであるフィルタリング効果を評価するため、末梢血に存在する破砕赤血球の割合を測定したところ、通常食変更群で末梢血中の破砕赤血球の割合が低下していたが、脾臓摘出群では通常食変更しても変化が見られなかった。これは、脾臓のフィルタリング効果の改善、さらには高脂肪食による脾機能の低下が食事により可逆的に改善することを意味している。また、高脂肪食により脾臓内のサイトカイン発現が低下していたが、通常食に変更することによりそれらの発現が改善していた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

マウスに高脂肪食を与えて、肥満モデル動物を構築することはできたが、脾臓摘出といったかなり侵襲の強い手術をするため、マウスの術後回復がうまくいかず、一定の病態を保った群を、定常的に作成することが困難であった。

Strategy for Future Research Activity

手術の術式を改良することにより、術後回復が著しく改善することに成功している。従って、今後は、非脾摘高脂肪食群、非脾摘変更食群、脾摘高脂肪食群、脾摘変更食群の4群をしっかり作成した後、脾臓、肝臓、内臓脂肪、膵臓および腎臓の各臓器を組織学的ならびに生理学的に検討していく方針である。
各群において、末梢血の血糖、インスリン、レプチン、アディポネクチンなどのサイトカイン濃度、中性脂肪、遊離脂肪酸、総コレステロール、LDL-コレステロール、ALTを測定する。また、門脈血を採取し、上記同様に測定する。
肝重量、皮下・副睾丸周囲、後腹膜周囲脂肪組織重量を測定する。また、腹部CTにより内臓脂肪や皮下脂肪の分布を検討する。肝臓および内臓脂肪内の中性脂肪や前記のサイトカイン含有量の測定を行う。腹腔内ブドウ糖負荷試験により、インスリン抵抗性を評価する。
膵臓内のインスリン、グルカゴン含有量を測定、膵臓のHE染色、膵島の面積、膵島領域の線維化およびインスリン、グルカゴンの免疫染色を検討する。
腎臓のPAS染色で糸球体の面積やメサンギウム細胞の増殖の評価、腎機能の評価として血中シスタチンC濃度、腎臓内ネフリン蛋白発現を評価する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

24年度にはレプチン、アディポネクチンといった様々なサイトカインを測定するまでに至らなかったため、残金が発生した。25年度には上記のサイトカインや、膵臓内のインスリン、グルカゴン発現、血中シスタチンC濃度の測定するための測定キットの購入に加えて、ウエスタンブロッティング法を用いた腎臓内ネフリン発現を検討するのに、残金を含めた予算が必要である。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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