2013 Fiscal Year Research-status Report
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24500881
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
佐々木 徹 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 専門副部長 (30158927)
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Keywords | 酸化ストレス / 還元ストレス / 老化 / 活性酸素 / レドックス |
Research Abstract |
活性酸素の生成と活動(エネルギー代謝)との関係の解明を目的として研究を進めてきた。その過程で、活性酸素の生成は組織の活動度とは相関しない可能性があること、その生成の背景には組織の過還元「還元ストレス」があるとの着想を得た。本研究は、(1)組織、個体レベルで「還元ストレス理論」を実証することを目的とした。その結果、脳組織スライスに高カリウム刺激を与えエネルギー需要を亢進して、一過性の低酸素の状態を誘起、その後、刺激を休止(緩和)して、刺激-緩和の過程において活性酸素の生成が亢進することが明らかになった。この間組織の微小環境中の酸素濃度を計測して、活性酸素の生成との関係を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は研究所の建て替えがあり、旧研究室の閉鎖と新研究室のセッティングに時間を割かれた。研究を行えない期間が3か月あった。それに加えて平成26年から転職したことも、研究の遅延につながった。
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Strategy for Future Research Activity |
新研究室において、研究環境を再構築する。その上で、脳組織スライスを対象に、供給性の低酸素時とその緩和期、高カリウム刺激による需要性の低酸素時とその緩和時における組織微小環境中のレッドクス解析を行いたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は研究所の建て替えがあり、旧研究室の閉鎖と新研究室のセッティングに時間を割かれた。研究を行えない期間が3か月あった。それに加えて平成26年から転職したことも、研究の遅延につながった。 新しい研究室において研究体制を再構築して、平成25年度の計画の遅れを取り戻す予定である。具体的には、脳組織スライスを対象に、供給性の低酸素時と需要性の低酸素時及びその緩和時における活性酸素の生成と組織微小環境中の酸素濃度並びにレッドクス解析を完結させる。
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Research Products
(2 results)