2015 Fiscal Year Annual Research Report
障害者・要介護高齢者向け健康体操の参加者、介護者、および地域社会への影響
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24500902
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
山田 拓実 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (30315759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藺牟田 洋美 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (60250916)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | SF-8 / ピークフロー / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)平成27年度のQOLの結果 2016年春のQOLにおいて、VT活力は51.3で一番高く、一番低いのは46.5のPCSサマリースコア身体的健康であった。2015年秋の時点で、高い値は49.5のMCSサマリースコア精神的健康、49.4のSF日常役割機能精神であり、低い値は45.6のPCSサマリースコア身体的健康であった。WCの有無によって生じる差で最大なのは8.5のPE身体機能で、最小となのは0.9のMCSサマリースコア精神的健康であった。BP体の痛みを除く,9項目でWC無の参加者が平均3.4高かった。 (2)ばん座位体操の1年間の長期効果の検証を行った。 方法:2007年から2016年まで年2回定期測定を実施している。測定1回目と1年後の測定3回目を比較した。結果:身長、車椅子時間、PC作業時間、睡眠時間、痛み、肩こりスケール、呼吸機能である努力性肺活量、1秒量、1秒率は有意差はなし。ピークフロー値が4.92(L/S)が5.41(L/S)に有意に増加した。%ピークフローは83.7%から90.3%へ有意に増加した。HRQOL評価SF-8の10項目ですべて有意差はなし。体操の主たる目的である咳嗽力の強化を支持する結果が得られた。 (3)研究期間を通して 体操実施会場は2012年5カ所に参加者数は2013年56名と増加した。年齢範囲は26歳から94歳、平均年齢は67.9歳、障害者手帳を有している人は34名(52.3%)だった。社会的孤立で閉じこもりに該当した高齢者は2.1%だった。社会的孤立に関連する要因として、閉じこもりや家庭における居場所感の低さが認められた。車イス利用者の呼吸機能%FVCは64.9 (%)、%FEV1.0は77.9(%)、%PEFは62.6(%)と低値であった。健康関連QOLとしてのSF-8:全体の平均値は身体機能45.3点・日常役割機能(身体)46.2点・体の痛み47.5点・全体的健康感49.3点・活力50.4点・社会生活機能48.0点・日常役割機能(精神)49.0点・心の健康50.0点だった。国民標準値に比して身体関連は低値だったが、精神健康の尺度は総じて高値だった。
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