2015 Fiscal Year Research-status Report
保育者が日常的に使える携帯端末を利用したダウン症身体発育評価システムの開発
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24500908
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
高木 晴良 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (90187930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 貴子 東京家政大学, 家政学部, 教授 (50236246)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ダウン症 / 身長 / 体重 / BMI / 成長曲線 / 身長増加率 / 体重増加率 / 携帯端末 |
Outline of Annual Research Achievements |
東京・静岡の2カ所で行ったアンケート結果と、都内のDown症外来におけるカルテデータを解析した。5~16歳の身長と体重について、1か月あたりの増加率を計算し、男女別に正常児と比較してみた。身長については、男児では11~12歳にピークがある形状は正常児と似ていたものの、その前後の10、13歳の増加率が有意に低かった。女児では、正常児のように9~10歳のピークが見られず、7~10歳で有意に増加率が低かった。ただし、13~14歳では正常児よりも有意に増加率が高かった。体重については、正常男児では、11~14歳でピークが見られたが、Down症児ではピークは12歳のみであり、9、12歳を除く5~14歳の間で正常児よりも増加率が有意に低かった。女児では10~11歳にピークがある形状は正常児と似ていたものの、6歳を除く5~12歳まで正常児よりも増加率が有意に低かった。 さらに最終的な体型を推定するため、年齢が18歳以上の対象者の中で、最近のデータのみを集計したところ、男(58名)の最終身長は152.8±6.7cm、最終体重は56.3±11.0kg、BMIは24.1±4.5であり、女(50名)の最終身長は142.5±4.8cm、最終体重は50.8±10.4kg、BMIは25.0±5.1であった。黒木ら(1995)のDown症の最終報告「男145cm、女141cm」と比較して、男女ともに最終身長が有意に伸びているようであったが、正常児の場合で考えれば、男は12~13歳程度、女は10~11歳程度の身長にしかなっていないことが分かった。一方、通常20~29歳のBMIは、男22.3、女20.4であり、男女ともにDown症では、有意にBMIが大きいことが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本来ならば、研究終了年度であったが、WEB上のサービスの使い勝手を評価するための調査が未だに行えていない。当初の予定では、最初にアンケートに協力してもらった団体に、WEBサービス完成後には使用感の調査をお願いするはずであったが、団体の活動自体が休止してしまったり、団体の幹部が交替してしまったりしたためになかなか協力が得られていない。個人情報を保護するために、名簿は各団体で管理しており、研究者の手元にはないため、アンケート対象者に直接連絡を取ることができない。そのため、アンケート協力者に、自分の子供のデータにアクセスするためのIDとパスワードを配布できない状態である。Down症外来に来ていた患者に協力を依頼することも考えていたのだが、病院が閉院してしまったことから、フォローが十分できていない状態であり、別のDown症外来に協力を依頼したのだが、条件が合わずに協力を得られなかった。現在も、解決方法を模索中である。 なお、端末の整備状況としては、Windows10のPCを購入して、、Microsoft Edgeなどによる利用環境を調べ始めているが、保守環境が十分でないために、いくつかのトラブルがまだ改善されていない。
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Strategy for Future Research Activity |
取りあえず、3カ所分のデータを合わせたものを利用して、年齢毎に1か月後にどのような身長・体重になるのかを予想する予想式(身長増加率・体重増加率)を検討したので、WEB上でも表現できるようにする予定である。ただし、身長・体重以外の項目に関しては、アンケートとカルテで大きく違うため、その辺りの整合性について、さらなる検討をする必要がある。 サーバに関しては、結局使用感に関するアンケートが実施できなかったために、専用ドメイン名を入手しないままになっている。アンケート実施時までには専用ドメインを入手し、アンケート対象者に公開できる体制にしたいと考えている。
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Causes of Carryover |
今年度は、調査協力者が見つからなかったので、アンケート調査が行えず、そのための費用がそのまま繰り越しになってしまっている。また、週1回程度でも良いので、事務作業員を雇いたかったが、やはり所属先では認められずに、その分の事務経費が残っている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
アウトソーシングに関しては、今年度と同程度の費用で運用できる予定であるが、当初よりも研究機関が1年長くなったため、サーバの維持管理費も余分に発生してしまうと共に、新規ドメイン名の入手などの手続きも必要になるので、その分も費用が必要になるはずである。その他には、まだ実施できていない「使用感に関するアンケート調査」の費用が確保してある。
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Research Products
(5 results)