2014 Fiscal Year Annual Research Report
重度寝たきり高齢者の快適性を考慮したおむつ交換プログラムの検討
Project/Area Number |
24500917
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Research Institution | Niimi College |
Principal Investigator |
松永 美輝恵 新見公立短期大学, その他部局等, 講師 (70369776)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井関 智美 新見公立短期大学, その他部局等, 教授 (20149743)
田内 雅規 岡山県立大学, 保健福祉学部, その他 (00075425)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 寝たきり高齢者 / 規則的排尿 / おむつ交換 / 介護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、おむつを利用する重度寝たきり高齢者の快適性を考慮した定時おむつ交換プログラムの開発を目的として、①排尿検知装置を使用した寝たきり高齢者の規則的排尿パターンの存在の追試検討と、②様々に設定した尿量によるおむつ内気候(温度・湿度)と聞き取りによる快適感評価、生理学的指標(心拍変動等)を用いたストレス発言との関連を経時的に計測し、おむつ内快適性が維持される限界を評価することを試みた。併せて③高齢者介護施設で行われている定時おむつ交換時間の調査を追加して実施した。その結果、①日勤帯とその前後の時刻(5~20時)における排尿は食後・飲水前後及び夕方に集中しており、その時刻は8時半、11時、14時、16時、16時半、17時、19時半であることがわかった。これは申請者ら(井関ら2009)の結果とよく一致していたことから、寝たきり高齢者には集団として同期した排尿傾向のあることが再確認された。③日勤帯とその前後における寝たきり高齢者のおむつ交換が多く実施されていたのは、食事や飲水前後の時刻であり、時間内に3回(9時半、14時、19時)実施されており、排尿時刻とおむつ交換時刻が一致していない時刻もあることがわかった。平成26年度は、これらを基におむつ内の尿の累積傾向と貯留量を算出したところ、現在のおむつ交換では1回あたりの尿量の平均は157±33gとなり、快適性が阻害される可能性が示された。そこで、快適性が維持される適正なおむつ交換タイミングを検討したところ、時間内に4回の交換(9時半、13時半、16時、20時)を行うことで、貯留尿量124±5gになり、従来行われてきた交換に比べ、交換回数も大幅に増やさずに、貯留尿量を低減させることが実現できた。今後は、②については十分な結果を得るために被験者数を増やして課題を遂行し、①③の結果と併せて、より適切なおむつ交換プログラム開発に努めたい。
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Research Products
(2 results)