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2012 Fiscal Year Research-status Report

近世・近代フランスの服装規範に見られるジェンダー観

Research Project

Project/Area Number 24500928
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionAtomi University

Principal Investigator

内村 理奈  跡見学園女子大学, マネジメント学部, 准教授 (00401597)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsフランス
Research Abstract

平成24年度は、研究計画にしたがい、本研究遂行のための基礎作業を行った。特に、9月にはフランス国立図書館に資料収集のために出張し、おもに19世紀の礼儀作法書に関するデータ収集を行った。ただし、19世紀の礼儀作法書に記されている主な服装規範については収集できたが、まだ完全に収集し切れている状態ではなく、継続的な調査が必要である。また、本年度は、図像資料の調査にまでは、残念ながら進められなかった。とはいえ、研究の目的に記したように、19世紀になると、女性の服装規範が増えてくることは、おおまかではあるが、資料収集の過程で確認できた。また本年度は、博士論文を出版公表するための作業を進めた。平成25年度の早い時期に出版する予定である。タイトルは『モードの身体史』(悠書館)である。また、本年度学会発表する予定であった「17,18世紀フランスの服装規範に見られるジェンダー観ー宮廷の社会構造から」については、共著による出版企画がもちあがったため、その著書において公表するつもりであり、現在、準備を進めているところである。平成24年度の研究成果発表としては、24年8月に台湾における国際服飾学術会議にて、博士論文の一部をもとに発展させた内容「White Linen as A Symbol of Cleanliness and Order in Ancien Regime France」を口頭発表した。また、3月には家政学会服飾史・服飾美学部会にて、博士論文の内容を発展させ「身体論の視点で服飾史を読むーアンシャン・レジーム期フランスの服飾を事例として」という題目で口頭発表した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度の研究計画において、17世紀から18世紀の服装規範をジェンダーの視点から読み直した論文を学会発表する予定であったが、これは現時点では準備段階にとどまっており、学会発表ではなく、共著による出版公表をめざすことになったため、予定より、時間が必要となった。また、9月に収集してきた礼儀作法書のデータ解読、および、収集している研究文献の読解がやや遅れている。これは、学内委員会の仕事等が、予定よりも多忙を極めてしまったためで、今年度は挽回したいと考えている。しかし、いっぽうで、著書(単著)の出版に関する作業や、海外での研究発表などについては順調におこなった。

Strategy for Future Research Activity

平成25年度はさらに資料収集、調査、整理について、スピードアップをして行いたいと考えている。特にデータ整理、データ解読と分析については、急がなければならないと思う。19世紀の礼儀作法書については、フランス国立図書館から、取り寄せられるものは取り寄せ、これが困難なものについては、夏季に資料収集のための海外出張をおこなって、収集してきたいと思う。特に、今年度は図像資料について、十分な調査を行いたい。また、今年度は昨年度のうちに執筆する予定であった17世紀から18世紀の服装規範をジェンダーの視点から読み解く論文を、確実に執筆し、これを共著(「ファッションで読むフランス」NTT出版、2014年度出版予定)として出版する作業を精力的に行いたいと思っている。年度の後半には19世紀の服装規範に関する基礎研究にも取り組みたい。また、当初予定していなかった、17世紀の服装規範(特に男性の礼儀作法および流行現象であるギャラントリーにかかわる内容)に関する出版計画(単著「リボンの紳士」NTT出版、2014年度出版予定)も進んでいるため、そのための原稿執筆にも集中的に取り組みたい。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

該当なし

  • Research Products

    (3 results)

All 2013 2012

All Presentation (2 results) (of which Invited: 1 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 身体論の視点で服飾史を読む:アンシャン・レジーム期フランスの服飾を事例として2013

    • Author(s)
      内村理奈
    • Organizer
      日本家政学会、服飾史・服飾美学部会
    • Place of Presentation
      日本女子大学
    • Year and Date
      20130309-20130309
    • Invited
  • [Presentation] White Linen as a Symbol of Cleanliness and Order in Ancien Regime France2012

    • Author(s)
      内村理奈
    • Organizer
      The 25th International Costume Congress
    • Place of Presentation
      台湾、高尾、National Science and Technology Museum
    • Year and Date
      20120822-20120823
  • [Book] モードの身体史2013

    • Author(s)
      内村理奈
    • Total Pages
      320ページ程度
    • Publisher
      悠書館

URL: 

Published: 2014-07-24  

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