• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Research-status Report

ヒト血管内皮細胞の酸化障害に対する葉酸および葉酸含有食品の効果

Research Project

Project/Area Number 24500956
Research InstitutionDoshisha Women's College of Liberal Arts

Principal Investigator

村上 恵  同志社女子大学, 生活科学部, 准教授 (80340769)

Keywords葉酸 / ビタミンB12 / 抗酸化性 / 過酸化水素 / Huvec / 細胞生存率 / アスパラガス
Research Abstract

葉酸はビタミンB12とともに正常な造血作用を維持するのに必要であり、これらは生体内で協同的に働いている。これまでの研究で葉酸はラジカル捕捉活性が認められたため、本研究ではDPPH-吸光度法およびDPPH-HPLC法を用いて、ビタミンB12のラジカル捕捉活性について検討した。その結果、DPPH-吸光度法では計算上、ビタミンB12にラジカル捕捉活性が認められた。しかし、ビタミンB12とDPPHのλmax(550nm、517nm)が極めて近く、分光光度計の測定可能範囲を超えた可能性があった。そこでDPPH-HPLC法を用いて測定した結果、ラジカル捕捉活性は認められなかった。本研究ではDPPH法を用いたが、ビタミンB12は比較的高分子であるため、DPPHラジカルへの接近が立体的に困難であったと考えられた。
また、体内で酸化傷害を受けやすいHuvecを用いて葉酸の抗酸化性を検討した。Huvecに最終濃度0.1~0.5mM 過酸化水素を添加したところ、0.2mM以上では吸光度が一定になったことから、0.3mM以上の過酸化水素の添加により大部分のHuvecが細胞死に至ったと考えられる。測定を繰り返したが、全体的に吸光度が低く、過酸化水素の添加による吸光度の差は顕著ではなかった。そして新しいHuvecを用いて測定を行ったが、依然として過酸化水素の添加による吸光度の差は顕著ではなかった。また、本年度抽出したアスパラガス抽出液を添加すると、昨年度抽出したほうれん草、全卵、卵黄抽出液と比べて生存率が高い傾向にあった。昨年度の葉酸抽出液は長期間の冷凍保存により葉酸量が減少した可能性があるため、Huvecの生存率が低い傾向にあったと考えられる。これらのことから、今後、過酸化水素無添加時のHuvecの生存率を高くし、添加時の生存率を低くする必要がある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成25年度からHuvecを用いた細胞実験を開始し、現在は抗酸化性の評価のみにとどまっている。当初予定していた細胞の購入先から急に購入ができなくなり、急遽別の業者からの購入となり、一から評価をやり直さなければならなかったため、遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

平成25年度に計画していた細胞を用いた評価を引き続き、重点的に行うとともに、本年度計画しているフィブリンプレートについても平行して行っていく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 食品中に含まれる葉酸のラジカル捕捉活性測定の検討2013

    • Author(s)
      村上 恵
    • Organizer
      日本調理科学会
    • Place of Presentation
      奈良女子大学
    • Year and Date
      20130823-20130824

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi