2012 Fiscal Year Research-status Report
食事記録調査の精度向上を目指した調査支援ツールのモデル設計とそのシステム開発
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24501007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
今枝 奈保美 名古屋女子大学, 家政学部, 准教授 (80387662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 信 岐阜聖徳学園大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (00514952)
磯本 征雄 名古屋女子大学, 家政学部, 研究員 (10029994)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 食事記録調査 / 調査バイアス / データクリーニング / e-ラーニング / 栄養疫学 / 食事の個人内変動 / 多施設共同調査 / 食物摂取頻度法妥当性 |
Research Abstract |
生活習慣病予防には食事量の把握が基本である。しかし、調査過程の定形化・標準化が不十分なため、調査結果の信頼性が明確でない点が問題である。本研究課題は,食事記録調査の精度向上と調査者のスキルアップに資するために、食事記録調査の信頼性に影響する諸因子の関連を定型化して、モデル設計をする研究を行う。モデル設計の内容は、食事調査支援ツールとしてweb上に実装し、その効果を評価し、食事記録調査の信頼性を数値化することを目標としている。 本年度は、J-MICC(日本多施設共同コーホート研究)の食物摂取頻度質問票の妥当性研究で実施されている食事記録調査(写真付き秤量記録法、四季節隔日3日間)を対象にして研究を進めた。 その結果、123人、1,000日分の食事が47,397行のデータにコーディングされる過程を評価した。この調査は遠隔地にある複数の機関で共同実施するので、データ回収はe-メールを用いた。データクリーニングの手順は、a)入力値が通常の食品重量の範囲を逸脱した、b)料理の塩分濃度が3%超,または0.3%未満、c)揚げ物なのに油脂食品が無い、d)料理名称が入力漏れ等、10項目以上の条件を策定し、入力過誤検索用データベースと用いて過誤の可能性があるデータを抽出することで効率化できた。また、e-learning管理システムを用いた試験を実施することで、栄養計算ルールの学習や重量推定技能が担保できた。画像共有Webアプリを活用した結果、多施設で同時に写真を閲覧しながら討議できた。コード化困難事例は構造化webフォームを設けることにより、スタッフ間で共有化が可能になり、報告事例127件の内104件は嗜好品、穀類、調味料、魚類で、熱量、脂肪、Naへの影響が懸念要因だった事が、明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の食事記録調査は、調査地区が遠隔地、複数であったので、食事調査のスタッフ訓練、食品のコード化、コーディングの標準化、データクリーンニングなどの各プロセスで、Webツールを必要とした。Webツールを用いる過程で、本研究の目的,すなわち、食事記録調査の精度向上と調査者のスキルアップに資するツールを開発することになり、運用しながら改良することにつながった。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、食事記録調査の信頼性に影響する諸因子の定型化、モデル設計に関して、食事調査支援Webツールの開発・運用・改善というサイクルで進展させる。webツールは、食事の暗黙知・経験知をデジタル情報として扱うことなるので、モデル設計の手法として、メリットが高いと考えている。しかしスタッフが気づいていない事項で、信頼性に影響する因子も潜在していると思われるので、丁寧な考察を進めていきたい。 また、欧米の食事調査は24時間思い出し法が主流なので、対象者の記憶を可視化する写真集や調理済食品を多数収載した食品成分表等の支援ツールが充実している。食事調査の標準化および信頼性について、さまざまな具体策が実践されていると思われるので、資料を収集していきたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
写真法食事調査により集積された内容を、栄養計算する作業、スタッフからの報告事項をWeb一覧表に整備するなど、汎用性のある食事調査ツールを策定する作業のための謝金を予定している。さらに、食事画像を幅広く検証するために、デジタル機器を適宜購入し、調査スタッフ・調査対象者に,長期間貸しだす。 また、米国・欧州の主要国は、食事調査に特化した食品成分表を開発し、その活用法を集中的に議論している。特に、加熱によるビタミン損失や市販加工品の取扱方法は、国内研究が未熟である。国際会議の開催状況を勘案しつつ、新しい情報を国際的視野で収集する必要があるので、旅費を計上する。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Usual dietary intakes of selected trace elements (Zn, Cu, Mn, I, Se, Cr, Mo) and biotin by weighed dietary records in middle-aged Japanese dietitians2013
Author(s)
Imaeda N, Kuriki K, Fujiwara N, Goto C, Tokudome Y, Tokudome S
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Journal Title
Journal of Nutrition Science Vitaminology
Volume: 56
Pages: in press
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Usual dietary intakes of selected trace elements (Zn, Cu, Mn, I, Se, Cr, Mo) and biotin by weighed dietary records in middle-aged Japanese dietitians2012
Author(s)
Imaeda N, Kuriki K, Fujiwara N, Goto C, Tokudome Y, Tokudome S
Organizer
第59回日本栄養改善学会
Place of Presentation
名古屋国際会議場
Year and Date
20120912-20120914
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