2012 Fiscal Year Research-status Report
保育所における食物アレルギー児に対する給食の栄養評価に関する研究
Project/Area Number |
24501013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
佐藤 勝昌 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (00142331)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 誓子 神戸女子大学, 健康福祉学部, 講師 (70360261)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 食物アレルギー / 除去食 / 代替食 / 保育所 |
Research Abstract |
食物アレルギーを有する保育所入所児童に対する給食の実態を調査すること,並びに食物アレルギー児における除去食・代替食給食の栄養摂取量を一般児童への普通給食のそれと比較研究することを目的としている。 兵庫県神戸市内の公立保育所(5施設),神戸市私立保育園連盟に加盟する民間保育所(36施設),及び芦屋市の公立保育所(1施設)の管理栄養士・栄養士を対象者として施設での個別面接調査法による調査をした。調査項目は,入所児童数の状況,食物アレルギー児への給食対応方法等について質問した。また,同意を得られた施設から1ヶ月分の献立表の提供を受け,栄養量計算を行った。現在は,これらの施設のうち,神戸市の民間保育所で食物アレルギー児に対して代替食対応を採っている29施設について,食物アレルギーの有無により児童に提供する献立(基本献立食,アレルギー対応食)の違いが,栄養量にどの程度影響を与えているかについて解析している。 入所児童数のうち,食物アレルギー児は6.9%であった。代替食対応は「除去した原因食物の主要栄養素に近い食物に代替」する方法が多く,市販アレルギー対応食物もよく利用していた。 基本献立食とアレルギー対応食の栄養量を比較した結果,牛乳が除去食物の場合,献立の栄養量は大きく影響を受けていた。他方,牛乳以外の食物が除去食物の場合,除去食対応でも代替食対応とほぼ同様の栄養量を摂取していたことが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
都市部である神戸市の保育所調査は概ね順調に進展しており,平成25年度に計画している代替食給食のレシピ作成に向けて計画中である。
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Strategy for Future Research Activity |
1.除去食及び代替食の献立栄養量の解析を継続する。 2.代替食給食のレシピ作成と提案 3.提案した代替食給食の食物アレルギー児への提供 4.食物アレルギー児の家庭での栄養摂取量の評価
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の計画通りとする。 1.栄養量解析のためのパソコン,統計解析ソフト,栄養計算ソフト 2.レシピ作成のための献立作成ソフト 3.提案した献立を試作するための調理器具類及び食材料等
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Research Products
(1 results)