2012 Fiscal Year Research-status Report
食品から粘膜免疫に対して賦活化効果のある物質の分離同定
Project/Area Number |
24501017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
伊勢川 裕二 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (20184583)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 食品 / ウイルス / 感染症 / 免疫学 / 粘膜免疫 / アジュバント / 抗ウイルス作用 |
Research Abstract |
咽頭拭い液中のIgAおよびH1N1インフルエンザA(ニュウカレドニア株)抗原認識IgAを定量的に検出するためのELISA法、血中IgGおよびH1N1インフルエンザA(ニュウカレドニア株)抗原認識IgGを定量的に検出するためのELISA法の確立を行った。さらに、咽頭拭い液中のインフルエンザウイルスの定量を可能とするフォーカス法の確立も行い、H1N1インフルエンザA(ニュウカレドニア株)を感染させたマウスからの鼻腔粘膜からのウイルス、IgA、さらに血中IgGの定性・定量の準備が完了した。 食物ライブラリー作成中に、熱水抽出水溶性画分から抗インフルエンザ作用を示す食品や別の熱水抽出水溶性画分からヒト単純ヘルペスウイルス-1やロタウイルスに対して抗ウイルス作用を示す食品も見いだした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初はロタウイルスを中心に研究を行う予定であったが、現在は抗原、抗体やウイルスが揃っているインフルエンザウイルスに対しての実験系の確立が順調に進んでいる。対象となるウイルスの変更はあったものの予定に近い状態で順調に進展している。また、予定外に食品ライブラリーから抗インフルエンザ作用を示す食品や別の熱水抽出水溶性画分からヒト単純ヘルペスウイルス-1やロタウイルスに対して抗ウイルス作用を示す食品も見いだした。
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Strategy for Future Research Activity |
インフルエンザウイルス(ニューカレドニア株)を感染させたマウスの咽頭拭い液中のウイルス量を測定し、さらにIgAを定量的に分離し、そのインフルエンザ特異性を検討する。また、特異的IgAを誘導できる食品抽出物の検討も行う。この時の、血中の特異的及び非特異的IgGの濃度も検討する。さらに、不活化インフルエンザウイルスを径鼻接種し、特異的IgAを誘導できる食品抽出物を検討する。 当初の予定外となるが、食品ライブラリーから抗インフルエンザ作用を示す食品や別の熱水抽出水溶性画分からヒト単純ヘルペスウイルス-1やロタウイルスに対して抗ウイルス作用を示す食品から抗ウイルス作用を示す物質を分離精製し、その物質の同定も行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(2 results)