2012 Fiscal Year Research-status Report
トランスクリプトーム解析による食用植物油摂取が生活習慣病に与える影響の機序解明
Project/Area Number |
24501030
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
内藤 由紀子 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (80426428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 直温 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (30242978)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 食用油 / 生活習慣病 / 血圧 / モデル動物 / カノーラ油 |
Research Abstract |
食用植物油の摂取が、生活習慣病の発症や進行に与える影響について調べることを目的とする。生活習慣(食習慣)が原因の疾患においては、一般的に安全と考えられている食物であっても、摂取によって何らかの影響があると考えられる。したがってその背景を詳細に解析することで、予防法や治療法が見出される可能性が高い。そこで本研究では、日本での供給量第一位の食用植物油であるカノーラ油に注目した。また、同第二位であり、ラットの通常飼料の脂肪源として含有する大豆油を対照植物油とした。 平成24年度は、生活習慣病モデル動物の一種である脳卒中易発症高血圧自然発症ラット(SHRSP)を用いた。動物の腹腔内にテレメトリーシステムの送信器を装着し、10 w/w%カノーラ油または大豆油含有無脂肪精製粉末飼料を90日間自由摂取させ、摂取期間中の血圧を継続して測定した。現在データ解析中である。また別に、6週間カノーラ油または大豆油含有飼料を摂取させたSHRSPを用いて、週1回の頻度でtail-cuff法により血圧を測定したところ、第3週以降の収縮期血圧はカノーラ油群で上昇促進した。カノーラ油摂取動物では、血漿総コレステロールおよび中性脂肪レベルの上昇が認められた。測定によるストレスがより少ないテレメトリーシステムで測定した血圧には、どのような影響があるのかまとめる。なお次年度以降に測定解析するためのサンプルの採取および保存が完了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要欄に記載したように、計画通り進行していることから、「おおむね順調に進展している。」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、予定通り研究を進めることができたため、平成25年度も計画に従って研究を進め、さらに発展させていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
購入済みの消耗品を使用したこと等により、予定経費に残額が発生した。 次年度は、今年度残額を合わせ、当初の計画通り、試薬等の消耗品、研究成果発表のための旅費および投稿関連費等に使用する。
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Research Products
(2 results)