2015 Fiscal Year Annual Research Report
分解,再構築,模倣,改良を通して創造的感性を磨く工学教育プログラムの開発
Project/Area Number |
24501037
|
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
渡辺 信一 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00422212)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 工学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では人間が搭乗可能な2輪倒立型移動体を教材とし,その構造・制御技術・プログラムを理解し,同様な機能を有する移動体を学生自らが製作することを目的としている.平成27年度は前年度までと同様に「創成工学実践Ⅱ」という授業で,教員および前年度までの学生が製作した移動体をまず学生が分解・再構成を行ない,構造・制御技術を理解した.例年と同様にほとんどものづくりの経験のない学生たちだったので,分解を通して構造や特に電気回路は苦手でマイコンによる制御やセンシング技術を理解することに苦労した.ただし,まずは模倣しながら再構成すればよいので,大きなトラブルもなく,基本的な技術は理解できたと思われる.トライアンドエラーを繰り返すこと,最終的な成功体験による達成感や満足感が得られその教育効果,特に今後の学習意欲の向上が期待できる. これらの結果をまとめ,工学教育関係の学会での発表や論文投稿を考えている.また,これまでの問題点を整理,改善案を取りまとめ,今後の教育活動に活用したいと考えている.
|