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2012 Fiscal Year Research-status Report

算数・数学授業における子どものアイディンティティーと数学的知識の形成との関係

Research Project

Project/Area Number 24501045
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionJoetsu University of Education

Principal Investigator

高橋 等  上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (80293273)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords算数 / アイディンティティー
Research Abstract

研究の目的に沿って,算数に関する子どものアイディンティティーに関する理論的追究を踏まえ,調査参加者に対するインタビューと調査参加者が所属する学級での算数授業での調査参加者の活動とを記録することにより,研究を進めている。
算数・数学に対する子どものアイディンティティーの理論的側面とデータの一部とにより,研究の途中経過を,算数授業における子どものアイディンティティーの獲得と数学的知識の形成への影響,第45回数学教育論文発表会論文集,1055-1060,として公表した。
研究実施計画において小学生のアイディンティティーをインタビューと算数授業の参与観察によって調査し,データからアイディンティティーの特定と変容を解釈する作業を緻密に遂行しているところである。実際,小学低学年においても算数に対するアイディンティティーの初期的な形成が見られ,それは算数授業を軸にして,家庭での算数学習においても形成されている様態がある。
この研究は,従来から,算数の内容の獲得や構成が算数授業での主たる目的とされてきたなかで,算数や算数学習に対する態度等と密接に関連するアイディンティティーの形成が算数授業の目的の一つにもなり得,しかもそれらのアイティンティティーが算数の内容の獲得や構成を左右するものであることを明らかにする可能性をもっている。アイディンティティーのこの様な特性が明らかとなれば,算数・数学教育が根底においては人間形成の営みであることを支える基礎的な知見を提供することになる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

算数・数学に対する子どもアイディンティティーの理論的な見解とデータに係わる知見を学会の論文集で公表することができたことと,調査を概ね計画通りに遂行していることから判断して,研究の目的は概ね順調に進展していると言える。
今年度は,6名の子どもにインタビューを2回,算数授業の参与観察を2回行った。参与観察2回のうち1回は,1ヶ月以上の長期にわたるもので,子どものアイディンティティーの形成と変容を参与観察期間のうちでも記録できたと考えている。
現在は調査対象者を6名確保しているものの,子どもの生活実態を考慮すれば,若干,調査対象者の人数の増減はあり得ると考えている。しかし,その増減は,研究の進展に大きくは影響を及ぼさないものと考えている。

Strategy for Future Research Activity

今後は,インタビューと算数授業の参与観察とからなる調査を継続していくと共に,得られた知見を学会で発表し,学会誌に掲載させていく作業を行う。また,この種の研究は我が国では少ないものの,海外では幾つか見られることから,海外での資料収集等を行う必要がある。それと共に,我が国の子どもたちの算数・数学に関するアイディンティティーの様態を海外に向けて発信していくことにより,我が国の算数・数学教育文化の独自化と国際化の双方を推し進めていく必要がある。
課題としては,調査において,カメラの操作などを行う研究補助をどの様に確保していくかが問題点であるが,大学院生に協力を依頼する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度は調査を遂行する上での消耗品と,得られたデータを解釈,考察したところでの知見を学会で発表するための旅費,海外で資料収集するための旅費に研究費の多くを使用する予定である。さらに,データのプロトコルお越しのための研究補助への謝金を考慮したい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 算数授業における子どものアイディンティティーの獲得と数学的知識の形成への影響2012

    • Author(s)
      高橋等
    • Journal Title

      第45回数学教育論文発表会論文集

      Volume: 第2巻 Pages: 1055-1060

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 算数授業における子どものアイディンティティーの獲得と数学的知識の形成への影響2012

    • Author(s)
      高橋等
    • Organizer
      日本数学教育学会
    • Place of Presentation
      奈良教育大学
    • Year and Date
      20121110-20121110

URL: 

Published: 2014-07-24  

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