2013 Fiscal Year Research-status Report
実験観察を支える理科学習語彙の習得と活用に関する実証的・実態的研究
Project/Area Number |
24501048
|
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
淺原 雅浩 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (70304201)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松友 一雄 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (90324136)
大山 利夫 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (20194318)
大和 真希子 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (60555879)
三好 雅也 福井大学, 教育地域科学部, 講師 (50557353)
|
Keywords | 小学校理科 / 観察・実験 / 理科学習語彙 / 科学的語彙 / 語彙検定 |
Research Abstract |
平成25年度は、主に、以下に示す2つの実証的・実体的研究を行った。 (1) 「理科が好きになる語彙検定」(仮称)の再検討による研究開発とその実証的研究。 平成24年度の研究成果を踏まえ、小学生とその保護者のペアで参加しやすいように、①小学校とのコラボレートで開催、②名称を「親子で挑戦 ~サイエンスクイズ&ショー~」に変更、③必ず参加型あるいは演示実験を加え、体験的にも学べるパートを導入、④小学生の知識だけでは、回答が難しい内容を含むなどの改善を加え、理科と国語の関係が大きくクローズアップされる内容とし、実証的研究を行った。 (2) 「理科学習におけるメタ的学習語彙集」(仮称)の改訂作業とその製本。 平成24年度から行っている、平成22年度版語彙集の洗い直しと小学校教科書のオーバービューを踏まえ、その全面改定作業を行った。採録する語彙を再検討し、その小学校理科の教科書の内容との比較、さらには、必要な写真映像の撮影などを中心に行った。印刷製本時の校正を慎重に行ったため、製本された冊子が手元に納入されたのは4月中旬となったが、平成26年度中の活用事例研究に繋げることが可能となった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1) 平成24年度に実施した「基礎研究②本学地域貢献事業を活用する語彙の獲得状況に関する調査と新奇獲得手法の開発研究」の成果をまとめ、日本理科教育学会第63回全国大会での口頭発表「理科的学習語彙の習得機会に関する新展開-「親子で理科が好きになる語彙検定」に挑戦」-」および「福井大学教育実践」誌に発表「科学的語彙の習得を促進する「理科的学習語彙検定」の開発とその実践」することができた。 (2) 上記研究成果を踏まえ、平成25年度は、「理科が好きになる語彙検定」というタイトルを「親子で挑戦 ~サイエンスクイズ&ショー~」というタイトルに変えて、2回実践したところ、参加者数も増え、国語と理科の関係性について、理解が向上したとする回答が20%程度から60%を超える結果となった。 (3) 「理科学習におけるメタ的学習語彙集」の改訂が平成26年3月中に終了し、印刷製本の発注を行うことができた。使用方法についても、研究分担者と研究打合せを進めている。 (4) 平成25年度に計画していた独自のホームページの作成については、以下の理由で平成25年度中の実施については取りやめた。但し、条件が整えば、平成26年度中の作成についても検討する。 (理由)語彙検定に関する成果及び実施に関する広報は、本学地域貢献推進センター及び広報センターを通じて必要に応じて行ってもらえる。語彙集の活用事例がまだない。支援終了後の維持が難しい。以上
|
Strategy for Future Research Activity |
(1) 平成24年度より取り組んでいる、「理科学習におけるメタ的学習語彙集」の印刷物を活用した、小学校現場での活用事例研究を行う。 (2) 活用事例研究を踏まえ、必要があれば、語彙集の改訂を行う。 (3) 「理科が好きになる語彙検定」については、県内の希望に応じ、要望があれば、成果の社会還元の一つとして実施する。なお、平成26年度も、研究成果を「ひらめきときめきサイエンス」事業を通じて研究成果の社会還元を実施する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
(1) 研究分担者を平成25年度より1名追加しました。当該分担者への配分経費を確保するため、研究代表者の予算執行額を一部差し控えました。 (2) 平成25年度中に予算執行予定の「理科学習におけるメタ的学習語彙集」の印刷に関して、印刷時における校正作業の遅れから、その支払いが平成26年度4月となってしまいました。 等が主な理由となります。 (1) 「理科学習におけるメタ的学習語彙集」(仮称)の印刷経費の支払い。必要に応じて、語彙集の活用事例研究後の語彙集改訂経費。 (2) 調査研究および成果発表旅費。 (3) 語彙集の活用事例研究および語彙検定等研究成果の社会還元時の消耗品費および専門的知識の供与に関する謝金等。
|
Research Products
(6 results)