2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study on wasan and sangaku as geometric teaching materials
Project/Area Number |
24501058
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
平田 浩一 愛媛大学, 教育学部, 教授 (80173235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 直道 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (90452698)
河村 泰之 愛媛大学, 教育学部, 講師 (80369967)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 和算 / 算額 / 教材開発 / アプリケーション / 展示会 / 現代解 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成24~27年度に行った研究の集大成として、研究の最終年度にあたる平成28年度には愛媛県内の算額39面についてその現代解研究の取りまとめを行った。その成果を、1冊の書籍としてまとめ『愛媛の算額研究 ~現代解法を通して~』として出版すべく原稿の作成を行い、現在校正段階で、近日中に出版予定である。 研究論文としては、伊佐爾波神社の算額の中から田中民部介と和田栄太郎の2名の算額を取り上げて、現代数学の視点から考察した論文「田中民部介と和田栄太郎の算額」を単著で日本数学教育学会高専・大学部会論文誌に発表した。この2人の算額はどちらも、算額に書かれている解法の中では近似解しか与えていないものである。現代数学の観点からそれらの問題を正確に解き、当時の解法との比較検討を行った。また、この他の論文としては、石取りゲームに関連した内容の「m倍石取りゲームとフィボナッチ数列の拡張」と題した論文を日本数学教育学会高専・大学部会論文誌に発表した。 また、平成28年8月20日(土)~21日(日)に第12回全国和算研究大会(愛媛大会)を愛媛和算研究会の主催で松山市道後のにぎたつ会館にて開催し、全国から約40名の和算研究者が参加した。会場には本研究で作成した愛媛県内に現存するの算額34面の実物大カラーパネルを展示した。また開会行事に続く記念講演で、愛媛県内の算額39面についての現代解研究の概要について「愛媛の算額の現代解」と題して講演を行い、本研究の研究成果をアピールした。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] 愛媛の算額の現代解2016
Author(s)
平田浩一
Organizer
第12回全国和算研究大会(愛媛大会)
Place of Presentation
にぎたつ会館(愛媛県・松山市)
Year and Date
2016-08-20 – 2016-08-20
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