2014 Fiscal Year Annual Research Report
子ども自らが科学を追及するものづくり教材の開発と地域連携子ども育成システムの構築
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24501095
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
松永 泰弘 静岡大学, 教育学部, 教授 (80181741)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ものづくり教材 / 科学技術 / 受動歩行 / オートマタ / 授業評価 / 行動主義的アプローチ / 認知主義的アプローチ / 社会構成主義的アプローチ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究で取り扱った開発教材は、不思議や驚きをともなう独創的な科学技術ものづくり教材であり、産業界の技術革新の一端に触れ、技術者と同じような創意工夫・試行錯誤をともなう経験が可能である。本研究では、数多くの実践を行い、新学習指導要領、科学技術基本計画の実施を促進するための研究を行った。学校現場では、実験から得られる科学的データを設計に生かす追求・探求を行い、試行錯誤によるものづくりを経験する。関心意欲の原動力は、教材の持つ不思議さや驚きであり、熱中する子どもたちの姿が出現する。さらに、地域でのものづくり教室の定期開催が可能となる産官学が連携した子ども育成システムの構築を行った。 最終年度は、開発してきた子どもたちが創意工夫し、学びに熱中する教材を取り上げ、小中学校のものづくりにおける創意工夫教材、ロボット教材、科学を追及する科学技術ものづくり教材として特に以下の教材に力を入れ開発を行ってきた。① 位置エネルギーを利用する受動歩行教材、② 科学的原理を学ぶ幼児・小学生ものづくり教材、③ 機械要素と芸術が融合したオートマタ教材 授業外で科学技術ものづくり体験ができる場を、静岡市子どもクリエイティブタウン「まある」における産学官が協力して支えていく地域連携子ども育成体制の中に確立させた。ものづくり教室に対する学習指導要領に沿う評価システムとして、行動主義的アプローチ、認知主義的アプローチ、社会構成主義的アプローチを用いて明らかにした。意識変化分析法・行動分析法を用いて子どもたちの変容について明らかにした。さらに、家庭での対話の中から知識の社会化について明らかにした。
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