2013 Fiscal Year Research-status Report
技術的素養を習得・涵養する学習過程のモデル化に関する理論的・実践的研究
Project/Area Number |
24501101
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
谷田 親彦 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (20374811)
|
Keywords | 技術教育 / 技術的素養 / 授業展開 |
Research Abstract |
平成25年度は,技術科の教師用指導書に含まれている授業展開案に記された学習活動を分析して,授業展開と学習場面を検討することを試みた。 その結果,授業展開に関しては,「I:3学年間の学習の見通しを立てさせるガイダンス的な内容」の内容構成では,「エ)伝達」,「II:広く現代社会で活用されている技術」では,「ア)知識」,「III:技術を評価し活用する能力と態度」では,「ウ)思考・判断」,「IV:技術を使用したものづくり(製作・育成)」では,「オ)製作活動」の学習活動が中核となっていることが指摘できた。これらのことから,内容構成に準じて中心的な学習活動が考えられ,それに対して他の学習活動が補完的に関わり,授業展開を形成しているのではないかと考えられた。 学習場面については,技術的素養に関連する学習活動の抽出・分類に基づいて,『①技術の進展と社会生活への影響を認識する場面』や『③成果を見据えて方法・手順を工夫する場面』などの14場面を特定することができた。これらの学習場面の設定を意識した授業計画・実践を行うことで,技術的素養の効果的な育成を図ることができるのではないかと考えられた。また,初任教員などが技術科の授業を構想・設計する際の指針として利用できるのではないかと考えられた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
中学校技術・家庭,技術分野(以下,技術科)の授業実践において,技術的素養の効果的な習得・定着を図る学習過程に関する理論的検討を終えることができ,次年度からの実践的研究の準備を進めることができたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成25年度の検討結果と準備に基づいて,技術的素養を習得・涵養する学習過程を含んだ授業を構想・実践する。授業を実践する技術科の協力教員と打ち合わせを行った授業について実践・評価を行う。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
教材費,旅費などの目測を誤ったため 見積もりなどを踏まえて計画的に使用したい
|
Research Products
(2 results)