2013 Fiscal Year Research-status Report
デジタル・アーカイブ技法を活用した理科教育用デジタルメディアの開発と活用
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24501112
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Research Institution | Gifu Women's University |
Principal Investigator |
佐藤 正明 岐阜女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80512095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 忠彦 岐阜女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30021306)
稲福 純夫 沖縄女子短期大学, その他部局等, 教授 (60270170)
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Keywords | 理科学習 / 教材 / メディア / デジタルアーカイブ |
Research Abstract |
本研究の目的である、学習指導において教材として活用される各種メディア(印刷メディア、デジタルメディア、通信メディア及び実験・実習・体験活動等実物・実体験)の利用特性について、前年度に教師に対してアンケート調査を行った。その結果、多くの教師は各メディアを様々な学習指導場面に応じて使い分けたり重視していることが明らかになった。 今年度はさらに踏み込んで、各教科ごとに各メディアがどの程度有効であるととらえるか、さらに理科の学習場面で各メディアがどの程度有効であるととらえるかについてのアンケート調査を行った。対象は県内を中心とする主に小中学校及び高等学校の教員805名から回答を得られた。その結果、各教科ごとに見た場合、ほとんどの教科で実物・実体験が大変有効であるととらえている傾向があることが分かった。特に理科、体育、英語(外国語)、音楽、図工・美術、書道、家庭科では顕著にその傾向がある。さらに理科の学習では、実験、演示実験、器具操作の修得の学習場面では圧倒的に実物・実体験が大変有効であるととらえられている一方、レポート作成・学習のまとめ、問題演習など定着を目指す学習場面、科学読み物などの学習場面では印刷メディアが有効であるととらえる傾向が強いことが分かった。 デジタルメディアの開発として、昨年度に引き続き天体の運動単元の教材として、岐阜県及び沖縄県で観測できる太陽や月・星の日周運動の記録を継続した。特に岐阜ではほぼ毎月、太陽の日周運動の記録を継続してきた。季節の変わり目では沖縄での太陽の日周運動を記録した。太陽の日周運動は、特に夏至を中心とする夏季には視野が180°を超える範囲の記録が必要であり、デジタル技法を活用する記録方法を採用している。23年度には岐阜で23回、沖縄で7回の観測を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学習指導におけるメディアの利用特性を、初年度の結果をもとにさらに詳細に調査することができた。 天体の運動に関する学習資料として、ほぼ通年にわたって太陽を中心とした日周運動の記録を行うことができた。今後のデジタル教材の開発に必要な素材の収集を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
メディア利用に関する調査結果の詳細な分析を進める。 収集した太陽等の日周運動映像を教材として構成する。その際、印刷メディア等、他のメディアとの併用利用にも留意して教材化を図る。天体の日周運動の記録はしばらく継続する。 一方、3Dプリンタの活用も可能になったことから、これを活用した実物・体験または疑似体験に役立てる教材の開発にも心がける。
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Research Products
(5 results)