2012 Fiscal Year Research-status Report
携帯型端末を活用したプレゼンテーションツール高機能化による授業改善に関する研究
Project/Area Number |
24501130
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
室田 真男 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (30222342)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | プレゼンテーションソフトウェア / 携帯型端末 / 授業改善 / レスポンスシステム |
Research Abstract |
携帯型端末と連携することによりプレゼンテーションツールを高機能化するソフトウェアの機能拡張を行い,高機能化を図った.具体的に拡張した機能は次の通り.(1)従来,携帯端末に表示するスライドのサムネールは現在表示中のスライドだけだったが,次のスライドのサムネールを表示可能になった.(2)従来,プレゼンテーションスライドにアップロードできる写真は,携帯端末でその場で撮影した写真を直接アップロードするのみであったが,ローカルメモリからもアップロード可能になった.(3)スクリーンに表示しているスライドにポインターを表示し,携帯端末からそのポインターを操作可能とした.プレゼンテーションソフトウェアはパワーポイントを対象とし,本ソフトウェア用のサーバ機能をアドインとして実装した.携帯型端末はAndroid端末を用い,サーバへのアドインソフトウェアと携帯端末のソフトウェア間は,TCP/IP接続されていることを前提とした.本機能の実装により,教師がパワーポイントを利用した授業をする際に,PCが置かれている教卓から離れて授業をすることが可能となる. 実装後,ユーザによる評価実験を行った.実際にユーザに利用してもらい,アンケートにより開発したソフトウェアの機能評価を行った.その結果.開発した新機能のうち(1)と(2)については好評価が得られたが,(3)については,低い評価しか得られなかった.原因は,ポインター動作のレスポンスが遅いことが理由である.そのため.当初予定していたソフトウェアの公開はその機能を改善してから行うこととした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ソフトウェアの新機能の実装は予定どおり行い,評価まで行った.初年度においては,新機能の実装と評価を行うことが最も重要であり,その部分は達成できた. ただし,当初の予定では,ソフトウェア公開までを行う予定であったが,新機能の評価結果を検討した結果,ひとつの機能については性能を改善してから公開したほうが良いと判断し公開するには至っていない.
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Strategy for Future Research Activity |
改善が必要とされた一つの機能について,実装方法を検討し,プレゼンテーションソフトウェアとしての完成度を上げ,再評価を行った後に,公開を目指す.公開後には授業における利用実験を行い,実践の場での評価を進めていく.加えて,当初予定していた,学生・生徒からのレスポンスを集計するレスポンスアナライザを組み込んだ機能を実現することを目指す.その機能を実装・評価後に一般公開を目指していく.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
前年度に未使用額が生じた理由は,謝金を利用することなく実装を進めることができたことと,新機能のうちの1つの性能が芳しくなかったため公開して十分な評価を行うことができなかったことによる.未使用額を利用して公開に向けたソフトウェアを完成し,今年度の研究計画を推進していく.
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Research Products
(2 results)