2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24501131
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
吉川 雅修 山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (70200962)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 教育の質保証 / 品質機能展開 / e-learning / e-portfolio |
Research Abstract |
カリキュラムの横断的な検索を行い,主に学生側を顧客と捉えたサービス要求の分析と情報提供のあり方について,理論的分析と,e-portfolio 上での小規模な実装を実施した.教育のステークホルダ全体の構造分析は,JABEEの要綱とルーブリックを利用したパフォーマンス評価についての対比から開始したが理論的なモデル化は未完成である. 要求分析と実装内容の適合度・優先度を決定するために重要度を算定する手法に関して,理論的および数値シミュレーションによる特性分析を実施した.教育システムの設計支援の枠組みを構成する中で結果を活用する計画である. 画像の判別システムを構築する際に品質機能展開の技術をシステム設計とパターン認識の二側面で活用することを試みた.教育システムの支援システムの開発時に,設計と教育効果のパターン分析との二面に活用する基礎的な分析として応用できる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画でフェーズIおよびフェースIIとした目標のうち,学習者へのサポートを主眼とした分析と実装提案は第一案を提示するに至った. しかし,個々の教育者および教育コース全体へのサポートを統合するための分析の完成度が低い点が遅れとなっている.
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Strategy for Future Research Activity |
教育コースへの参加者全体を統合したサービス設計の分析を進める. e-Learning システム上での実装の比重をやや下げ,e-portfolio システムの拡張による実装への比重を高くすることで,データ収集とデータ提供とがやや容易になると判断されるため,研究計画でフェーズIIIとした e-Learning システムとの結合という方針から,e-Learning システムと e-portfolio システムの協働システムへの結合を方針とする.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初計画ではMicrosoft社製OSとそして有償のDBMSと開発環境ソフトウェアを搭載する高性能サーバ機一台を導入する予定だったが,研究サーベイの結果,LINUX上で稼動するオープンソースシステムを基に,処理を複数のサーバで分担する形態の方が適していると判断した.そこで,平成24年度には開発スタート用に当初の予定よりも小型のLINUXサーバに無償のDBMSと開発環境ソフトウェアを搭載したサーバを一台導入してオープンソースシステムによる e-portfolioと e-learning システムの調査と改良を実施した. このため,当初計画との差額による次年度使用額が発生した. 平成25年度は,教育コースの設計と運用とを総合支援するシステムの開発とデータ分析を行うため,複数サーバによる作業分担でサービスとデータ処理の効率的に実施するシステムの研究を実施する. 発生した次年度使用額は,設計と実装の研究の進行に従い,平成24年度に導入したものと同程度のサーバを段階的に追加するために使用する.
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