2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24501136
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
獅々堀 正幹 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (50274262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北 研二 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (10243734)
安藤 一秋 香川大学, 工学部, 准教授 (60325321)
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Keywords | 教育工学 / 画像解析 |
Research Abstract |
本研究では専門的な指導者がいなくても独学で習字学習が効率的に行える習字教育支援システムを開発することを目的としている.現在までにタッチパネルを利用した文字習得ソフトは開発されているが,本研究では学習者が実環境(筆と墨を使って実際に半紙に書く環境)にて作成した習字作品に対して,適切な評価・アドバイスを行える支援システムを開発する.学習者は実環境にて作成した作品を携帯端末等で撮影し,システムに転送するだけで,あたかも専門家に指導を受けたかのような添削結果をサーバから受け取ることができる. 平成25年度までには小学校低学年用の習字フォントを対象にし,習字作品評価システム及び評価知識構築システムを中心に開発した.習字作品評価システムでは,類似画像検索システムで用いられているSIFT特徴量を適用し,お手本画像の評価知識が付与されている重要箇所(「止め・払い・うったて」が必要な箇所)と習字作品画像の該当する部分とが正しく書けているかどうかを自動判別することが可能になった.また,習字作品内に発生する文字の大きさや線の太さの違いにも頑健なシステムを開発できた.更に平成24年度の研究では,小規模システムの構築を目的としていたため,お手本画像への評価知識の付与は人手で行っていた.しかしながら,お手本用文字画像の大規模化(数万種類) に対応するため,計算機を用いて効率的に評価知識をお手本画像へ付与するシステムを開発した.この技術には研究分担者の研究成果である知識構築技術が利用した.更に,大規模の習字フォントに対する評価実験を行い,上記システムの有効性を検証した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究のコアになる基礎エンジンの開発は,当初の計画通りに終了したため.
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度以降は,実質的にシステムを使用する際のインターフェイスの開発を行う.入力インターフェイスとしては,学習者が実環境にて作成した作品を携帯端末で撮影し,画像データを手軽にサーバに転送できるインターフェイスを開発する.また,作品画像の修正すべき箇所を分かり易くユーザの携帯端末に転送できる出力インターフェイスを備えたシステムを開発する.また,習字教育支援システムのプロトタイプ版を大規模な習字フォントデータにも適用できるように改良する.更に,研究成果を国内学会,国際会議にて研究発表を行う.また,初年度の研究成果と次年度以降の研究成果を個別にまとめ,それぞれの論文を電子情報通信学会,情報処理学会に投稿する.
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