2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24501166
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Okinawa University |
Principal Investigator |
渡邉 ゆきこ 沖縄大学, 人文学部, 准教授 (60320529)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 中国語 / 教材作成 / 発音教育 / データベース |
Research Abstract |
大阪大学サイバーメディアセンターが開発したLMS(Learning Management System)「Web4u」に筆者が組み込んだマルチメディア中日辞典は、これまで中国語での検索しかできず、辞書に組み込まれている音声データをテスティング機能に応用することもできなかった。本研究は当該辞書データを一種の音声データベースと位置づけ、ピンインという音声情報で検索することを可能とすると同時に、辞書の音声ファイルをテスティングに応用(添付)することを可能にするものである。このシステムの実現により、これまで作成のたびに録音や音声ファイルの編集作業をを強いられていた聴解テストなどを簡便に作成することが可能となり、音声を自在に扱えるe-Learningの特性をより有効に活用することができるようになる。特に発音教育に力を注ぐ中国語教育では、音声を使ったテストや教材の作成は重要で、音声教育の大幅な効率化が見込まれる。 2012年度は、ピンインという音声情報による検索を可能とするため、辞書自体のXML構造を刷新し、新しいXML形式に書き換えると同時に、音声検索に関する検索項目の最終的な検討とインターフェースのデザインに関する意見交換を重ね、仕様書を作成して、7月には業者への発注を行った。2012年12月に納品されている。 本来このシステムは本来「Web4u」に実装される予定であったが、大阪大学が抜本的システム改善を行い、新たに「WebOCM_next」というシステムにバージョンアップしたため、本システムも新システムに実装されることとなった。新システムの一部の機能がまだ実装されていないため、音声データベースを使用したテスティングはシステムの完成を待たざるを得ないが、遅くとも2013年5月末には完成し、本格的な使用を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データベースの作成は予定通り進行しているが、実装するLMSがバージョンアップ中で実装されていない機能もあるため、実際の授業での使用開始が遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
6月から音声データベースを使用したテスティングの実際の授業での使用を本格的に開始し、その機能、教育効果などの検証を行うとともに、6月末には本学でe-Learningに関するシンポジウムを開き「中国語教育におけるe-Learningの可能性」と題して、本システムの内容を広く紹介する予定である。 また辞書項目がまだ4000語程度とすくないため、データベースとしての充実を図るべく、夏には新たに補充すべき単語を選出し、入力や録音の作業を行う。 今年度の成果は、来年3月に行われるe-Learning教育学会総会で発表する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
・音声検索システムの新LMSへの実装に関する打ち合わせのための旅費。 ・他の研究者の助言を得るための謝金。 ・選出した見出し語の例文作成に関するネイティブチェック、データの打ち込み、見出 し語と例文の音声録音などに関する謝金 主に以上3件を予定している。
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Research Products
(1 results)