2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24501166
|
Research Institution | Okinawa University |
Principal Investigator |
渡邉 ゆきこ 沖縄大学, 人文学部, 教授 (60320529)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | データベース / 中国語 / 音声 / 検索 / eラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は特に難しいと言われる中国語の発音の習得をより効率的にするべく、教員が音声教材をLMS(Learning Management System)上に簡便に作成できる音声のデータベースと音声システムを構築することを目的としている。データベースに収録された単語は、初級レベルをほぼカバーできる中国語検定3級レベルの単語の音声であり、中国語の発音記号であるピンイン(アルファベット表記)ばかりでなく中国語の音韻的特徴による検索も可能にし、LMS上のテスティングシステムや教材作成システムの画面にワンタッチで貼付け、授業用あるいは自習用の教材を作成できる。 このシステムの本体は昨年度完成しているが、実際に使用して授業を行う中で単音の聞き取りの重要性にも気付いたため、本来の計画にはなかったがすでにLMS上に構築していた中国語の全音節1159音を収録した「音声辞書」の検索システムも新たに作成し、検索機能を設けて教材への転用を可能にしている。以上2点の音声データベースの構築の状況と機能については著者の「中国語音声教材作成のための音声データベースの構築と検索システム」(沖縄大学人文学部紀要,pp105-112,2015年3月)に詳しい。 本年度は最終年度にあたるため、以上の機能を使って教材を作成しその効果の実証を行った。学生の課外学習の時間が飛躍的に上がり、特に聞き取りに関する高い学習効果が現れていることは著者が平成27年3月大阪大学で開催されたe-Learning教育で発表した「音声入力システムを使った中国語の発音指導」の中で触れている通りである。
|