2012 Fiscal Year Research-status Report
集団用リハビリ教材における訓練活性化のための支援インターフェースの開発
Project/Area Number |
24501169
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
千田 和範 釧路工業高等専門学校, 電気工学科, 准教授 (30342562)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 教育工学 / 集団リハビリテーション / 教材 |
Research Abstract |
グループ対象のリハビリ訓練では,他者の役に立つ行動等を通して達成感や満足感を獲得することが訓練を活性化しその継続に繋がる.そのためグループ対象のリハビリ訓練では個人主体の訓練に比べ高い訓練効果が得られることが知られている.反面,障害の状況により訓練教材を使用できない場合や,訓練教材が合わず失敗などを繰り返し達成感が著しく損なわれる問題があった.加えて,個人用のリハビリ教材に比べその種類が圧倒的に少ないこともこの問題に影響を与えている. 本研究では,グループ用のリハビリ訓練教材において,障害の状況に左右されずに使用でき,訓練時の動機づけを向上させることで訓練を活性化する支援インターフェースを開発することを目的としている.そこで,平成24年度では各種センサの出力に依存せずに接続可能なモジュール機構と訓練難易度を自動調整可能な教材制御機能の実現をめざし研究を推進した. 支援インターフェースでは,まず入力装置として各種センサを用いた場合の出力信号の多様性を吸収するためのプロトコルの設計した上でそれを処理する機能を支援インターフェースに実装した.これによりセンサ出力に依存せずに支援インターフェースへの接続を可能とするモジュール機構を実現することができた. 難易度調整機能については,これまで開発してきた集中力・反射神経訓練教材に対して,鉄球の位置速度計測部により鉄球の現時点の位置,速度を計測する機能,得られた速度から電磁石の理想的な操作タイミングを計算機能,および,操作有効区間を拡大して設定し,理想的なタイミングで電磁石を制御する機能の実装を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度では各種センサの出力に依存せずに接続可能なモジュール機構と訓練難易度を自動調整可能な教材制御機能の実現,および訓練における難易度調整機能の実現方法を探ることが目的となっていた.前者の支援インターフェースでは,まず入力装置として各種センサを用いた場合の出力信号の多様性を吸収するためのプロトコルの設計した上でそれを処理する機能を支援インターフェースに実装した.これによりセンサ出力に依存せずに支援インターフェースへの接続を可能とするモジュール機構を実現することができた. 難易度調整機能については,これまで開発してきた集中力・反射神経訓練教材に対して,鉄球の位置速度計測部により鉄球の現時点の位置,速度を計測する機能,得られた速度から電磁石の理想的な操作タイミングを計算機能,および,操作有効区間を拡大して設定し,理想的なタイミングで電磁石を制御する機能の実装を行った.さらに平成24年度後半から平成25年度にかけては,平成25年度計画にあるリハビリ訓練教材に実装する部分も実現しつつある.したがって,本年度は早いうちに計画の実装と実地試験が行えると考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は24年度に開発した支援インターフェースをグループ向けリハビリ訓練教材に実装し,その効果を検証していく.特に本年度はこれまで開発してきたグループ用集中力・反射神経訓練教材に実装して実地試験を行うものとする.その試験結果をもとにインターフェースの改良を推進していく.なお,ここでは障害内容に合わせたセンサの検討や難易度を自動調整する制御部分の検討を主として行うものとする. また支援インターフェースについては,ヒューマンインターフェース分野の研究者で,これまで申請者と共同研究を数多く行ってきた連携研究者から必要な機能や制御アルゴリズムについて助言を受けながら進めていく予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当該研究費は3月に実施した研究打ち合わせのための旅費としてすでに使用しているが,収支決算は2月末日締めのため,書類上残額が生じている結果となった.平成25年度は上記の研究推進方策にそって研究費を使用していく計画である.
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Research Products
(2 results)