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2012 Fiscal Year Research-status Report

ジャンル分析をもとにした医療英語学習支援用モバイルラーニング教材の開発と評価

Research Project

Project/Area Number 24501189
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

岩田 淳  島根大学, 医学部, 教授 (00280438)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 汪 曙東  島根大学, 外国語教育センター, 准教授 (50435046)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsモバイルラーニング / 医療英語学習 / ジャンル分析 / ESP / eラーニング
Research Abstract

本研究では、専門分野の英語の中でも、医療分野の英語の学習支援を目的に、教材作成の基本となるニーズ分析とともにジャンル分析とよばれる手法によって精選した教材を用い、自律学習を支援するインストラクショナルデザインにもとづいたモバイルラーニング教材を開発する。開発した教材は運用評価によって効果を検証し、成果を広く公開することで、医療分野の英語のみならず、他の専門分野の英語学習支援におけるモバイルラーニングの利用推進、普及に必要な研究の基盤を確立する。上記の目的を達成するため3か年の研究計画を立てているが、本年度は次の研究活動を行った。
(1)インストラクショナルデザインの策定:教材開発の基盤となるインストラクショナルデザインにおいてはニーズ分析を行い、設定する学習目標に基づいた教材テーマ、学習タスク、構造、評価方法を設定した。学習タスク設定においては自律学習理論に関する研究用書籍を参考とした。
(2)教材選定と作成:教材選定においては、医療分野の雑誌、論文集、ウェブサイトをもとに「ジャンル分析」によって教材を精選し、(1)で設定したインストラクショナルデザインによる語彙学習、リーディング学習を中心した医療英語学習教材の作成準備を行った。教材作成と配信に向け、オープンソースの学習管理システム「Moodle」の設定を行い、次年度以降の円滑な教材作成に向け、教材作成用PC、教材作成支援用ソフトウェアを購入した。また、「Moodle」以外のモバイル教材の作成・配信法についても検討を行った。
(3)調査研究:医療分野の英語教育に関する国内学会(医学英語教育学会)、英語教育におけるICTの活用に関する国際学会(EuroCALL)に参加し、医療英語の教授法やICTを活用した英語教育法について調査と資料収集を行った。その他、研究用書籍を購入し、研究に必要な資料収集を行なった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成24年度の研究計画については概ね予定通り進めることができ、研究目的の達成に向け順調に進展している。計画に対する具体的な達成度は次の通りである。
(1)インストラクショナルデザインの策定: 教材開発の基盤となるインストラクショナルデザインにおいては、医学科1年生を対象に学習ニーズ分析を行い、教材トピック、学習タスク、評価方法の設定において参考とした。また、学習タスク設定においては自律学習理論に関する研究用書籍を参考としながら策定できた。
(2)教材選定と作成:教材選定においては、医療分野の雑誌、論文集、ウェブサイトをもとに「ジャンル分析」によって教材を精選し、(1)で設定するインストラクショナルデザインによる語彙学習、リーディング学習を中心した「医学英語」と「看護英語」学習コンテンツ作成に向けた準備を行い、教材作成と配信を行うオープンソースの学習管理システム「Moodle」利用に必要な設定を行った。また、今後の円滑な教材作成のために、教材作成用PC、多様な形式のMoodle教材作成を支援する教材作成ソフトウェア「CBTマネージャー」を購入し、必要な設定をおこなった。さらに「Moodle」以外のモバイル教材の配信法についても研究分担者とともに検討を行った。こうした準備に時間がかかった関係で、教材作成の開始がやや遅れているが、次年度における本格的な教材開発体制は整備できた。
(3)調査研究:医療分野の英語教育に関する国内の学会(医学英語教育学会)、英語教育におけるICTの活用に関する国際学会(EuroCALL)に参加し、医療英語に関する教授法やICTを活用した英語教育法について調査と資料収集を行い、研究遂行に有益な情報を収集することができた。特に、モバイルラーニングの教材作成、配信、評価方法については、多くの知見を得ることができた。

Strategy for Future Research Activity

今後2年間の研究期間において予定通り、次の研究内容を推進する予定である。
平成25年度:(1)教材開発と運用:教材開発を進め、島根大学医学部の医学科、看護科生の希望者に配信し、学習状況の分析とフィードバックをもとにインストラクショナルデザイン、インターフェイスを改善し、教材制作協力を得ながら教材の修正と追加を行う。また、教材作成ならびに教材利用手順のデモンストレーションに必要な準備を行う。(2)評価指標の設定:開発する医療英語学習用モバイルラーニング教材の学習効果を測る指標として、研究代表者ら提案した4項目24問で構成される学習者の知覚的評価法(Perceptual Measure)をもとに、評価に必要な項目洗い出し、新規に評価指標を設定する。(3)本研究を遂行する上で有益となる情報について調査研究するとともに、これまでの成果をまとめ、中間的な発表を行う。
平成26年度:(1)教材の本格運用と評価、(2)開発モデル事例策定、公開、(3)研究成果発表

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度には、次のような研究費の使用計画としている。
(1)教材開発と運用:24年度は、教材開発の体制整備を重点的に行った結果、試行的な教材開発が予定通りに進まず、その結果謝金の未使用額が生じた(85,107円)。次年度には、これまで準備した教材開発体制をもとに、こうした謝金を用いて教材作成補助を依頼し、本格的な教材開発を進める。教材は島根大学医学部の医学科、看護科生の希望者に配信し、学習状況に関する分析とフィードバックをもとにインストラクショナルデザイン、インターフェイスを改善し、教材制作協力を得正と追加を行う。また、購入するタブレット端末で配信状況を確認する。
(2)評価指標の設定:研究用書籍を購入し、評価指標策定の参考とする。
(3)調査研究、中間成果発表:医療分野の英語教育に関する国内の学会(医学英語教育学会)、英語教育におけるICTの活用に関する国際学会(WorldCALL)に参加し、研究遂行に必要な研究調査を実施する。また、医学英語コースをもつイギリス、エジンバラ大学を訪問し、コースの内容、教材、学習タスク、評価等について調査と資料収集を行い、医療英語の教授法について知見を得る。また、これまでの研究成果を発表し、専門分野の研究者から得たフィードバックを参考に、目標達成に向けた研究体制、内容のチェックを行い、必要に応じて修正を加える。

  • Research Products

    (6 results)

All 2013 2012 Other

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] 島根大学医学部におけるブレンディッド・ラーニングを導入した医学英語教育の実践2013

    • Author(s)
      岩田 淳、玉木祐子、汪 曙東、John Clayton
    • Journal Title

      日本英語教育学会第42回年次研究集会論文集

      Volume: 1 Pages: 1-8

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] モバイルラーニングプロジェクト参加者に見られる学習スタイル、ニーズ、関心事に関する一考察2012

    • Author(s)
      汪 曙東、岩田 淳
    • Journal Title

      日本教育工学会第28回全国大会講演論文集

      Volume: 1 Pages: 795-796

  • [Journal Article] 学習者による学習者のためのモバイルラーニングコンテンツ開発2012

    • Author(s)
      汪 曙東、岩田 淳、廣瀬 浩三
    • Journal Title

      教育システム情報学会第37回全国大会講演論文集

      Volume: 1 Pages: 82-83

  • [Presentation] Investigating Learners' Perception of CALL Content: Use of a Psychosocial Instrument"

    • Author(s)
      Jun Iwata, John Clayton, Yuko Tamaki
    • Organizer
      EuroCALL2012
    • Place of Presentation
      Gothenburg, Sweden
  • [Presentation] How Can We Measure CALL Content? - Development of a Perceptual Measure to Evaluate CALL Content-

    • Author(s)
      Jun Iwata, Yuko Tamaki, John Clayton
    • Organizer
      The 15th International CALL Research Conference
    • Place of Presentation
      Taichung, Taiwan
  • [Presentation] How to blend Moodle-based Activities with F2F Instruction – A Blended-Approach –

    • Author(s)
      Jun Iwata
    • Organizer
      2012 Moodle Summer Workshop in Hokkaido
    • Place of Presentation
      北星学園大学(札幌市)

URL: 

Published: 2014-07-24  

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