2013 Fiscal Year Research-status Report
ジャンル分析をもとにした医療英語学習支援用モバイルラーニング教材の開発と評価
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24501189
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
岩田 淳 島根大学, 医学部, 教授 (00280438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
汪 曙東 島根大学, 外国語教育センター, 准教授 (50435046)
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Keywords | モバイルラーニング / 医学英語 / ジャンル分析 / ESP / eラーニング / 英語教育 |
Research Abstract |
本研究では、専門分野の英語の中でも、医療分野の英語の学習支援を目的に、教材作成の基本となるニーズ分析とともにジャンル分析とよばれる手法によって精選した教材を用い、自律学習を支援するインストラクショナルデザインにもとづいたモバイルラーニング教材を開発する。開発した教材は運用評価によって効果を検証し、成果を広く公開することで、医療分野の英語のみならず、他の専門分野の英語学習支援におけるモバイルラーニングの利用推進、普及に必要な研究の基盤を確立することを目的としている。 上記の目的を達成するため、3か年の研究計画を立てているが、2年目となる本年度は次の研究活動を実施した。 (1)24年度に開発した教材をもとに、島根大学医学部の医学科、看護学科の受信希望者(約230名)に週2回ペースで計54回配信し、学習状況の分析を行った。また、配信終了後実施したアンケートによるフィードバックをもとにインストラクショナルデザイン、インターフェイスを改善項目を洗い出した。 (2)る医療英語学習用モバイルラーニング教材の学習効果を測る指標として、研究代表者らがこれまでの研究で開発した4項目24問で構成される学習者の知覚的評価法(Perceptual Measure)をもとに、評価に必要な質問項目について検討を行った。 (3)医療分野の英語教育に関する国内学会(医学英語教育学会等)、英語教育におけるICTの活用に関する国際学会(EuroCALL)に参加し、研究遂行に必要な研究調査を実施するとともに、研究の開始以降の中間研究成果を発表し、専門分野の研究者から得たフィードバックを参考に、目標達成に向けた研究体制のチェックを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の研究計画については概ね予定通り進めることができ、研究目的の達成に向け、順調に進展している。 本研究においては、3年の研究期間において、研究代表者を中心に、研究分担者、連携研究者で構成される研究チームで研究を行ってきた。それぞれの所属が異なるものの、各自の分担業務をきちんと理解し、計画的に研究を実施した結果、大きな遅延や変更の必要は生じていない。また、研究の遂行に必要な打ち合わせもメール等でスムーズに行われ、研究の過程で生じた課題についても迅速に対処することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる平成26年度には、予定通り次の研究内容を実施する予定である。 (1)平成25年度に配信したモバイル学習教材について量的、質的両面の評価を行い、開発した教材の効果について検証する。またその結果を基に、改善項目の洗い出しと内容やインターフェースの修正を行う。 (2)本研究課題における開発教材を開発手法、配信方法、活用方法、評価データについてまとめを行う。 (3) 本研究実施によって得た知見や成果について、関連する国内外の学会で成果の発表を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初、教材作成補助の人件費として80,000円を割り当てていたが、使用した教材作成システムのシステム管理上、研究担当者のみで対応したほうが安全との判断によって利用しなかったことから、未使用額が生じた。 前年度未使用となった助成金については、最終年度の成果発表に関わる費用(投稿料、旅費)に充当し、研究成果を広く公表する目的として利用する計画である。
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Research Products
(9 results)