2013 Fiscal Year Research-status Report
教材提示の認知分析に基づく新しい教育用プレゼンテーションの開発研究
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24501193
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
岡崎 泰久 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90253583)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 健次 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (00220880)
吉川 厚 東京工業大学, 情報生命博士研究院, 准教授 (50444120)
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Keywords | プレゼンテーション / 手書き / 板書 / スライド / 授業分析 |
Research Abstract |
本年度は、初年度で行った分かりやすさの要因分析の研究をさらに進めるとともに、これまでに開発してきたプロトタイプシステムの改良・機能追加を行いシステム開発を進めた。 (1)プロトタイプシステムの開発:前年度からの開発を継続し、プレゼンテーションツールとしての基本的機能を備えたプロトタイプシステムの開発を進めた。 (2)授業分析による説明パターンの分析:昨年度の研究を発展させ、分かりやすさの要因として、授業にける説明のパターンに着目し、板書による授業、プレゼンテーションツールを用いた授業の映像分析を行い、板書形式の授業による説明パターンと、プレゼンテーションツールを用いたスライド授業の説明パターンの定量的評価を行った。 (3)書いていく過程の提示の有無によるの視線の違いの分析:視線分析装置を用いて、理解しやすさに影響を与える要因を探るための実験を継続して行い、書いていく過程を見せる良さの要因につながる、視線の動きと学習者の主観的評価に関する知見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の計画として、『初年度での分かりやすさの要素特定の研究で明らかになった、分かりやすさの要素をスライドに反映させる機能を開発し、開発してきたプロトタイプシステムに実装するシステム開発』を挙げ、具体的な目標として以下の三つを挙げた。 下記の通りそれぞれの目標を概ね達成しており、概ね当初の計画通りであると判断した。 (1)プロトタイプシステムの開発:前年度からの開発を継続し、システムの不具合の修正や未実装部分の実装を進め、プレゼンテーションツールとしての基本的機能を備えたプロトタイプシステムの開発を進めることができた。 (2)分かりやすさの要素を反映した機能の設計と開発:項目(1)のプロトタイプシステムの開発と並行して、、昨年度の研究を発展させ、分かりやすさの要因として、説明パターンの定量的評価を行い、板書形式の授業と、スライドによる授業の違いを明らかにするとともに、板書の良さを取り入れたプレゼンテーションツールのための機能開発に向けた知見を得た。 (3)書いていく過程の提示の有無によるの視線の違いの分析:項目(2)の根拠となる認知的分析を行うため、視線分析装置を用いて、書いていく過程を見せる良さを探るための実験を継続して行い、視線の動きと学習者の主観的評価に関する知見を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで概ね計画通り実施できているので、今後も当初の予定通りこれまでの研究成果を踏まえ、書いていく過程を見せる良さの要素をスライドに反映させる機能を実装し、開発してきたプロトタイプシステムの評価を行うことを目指す。 (1)プレゼンテーションツールの開発:これまで開発を行ったきた分かりやすさの要素をスライドに反映する機能を実現し、書いていく過程を見せる分かりやすさを容易に実現できる新しい教育用プレゼンテーションツールの開発を行う。 (2)プレゼンテーションツールの評価: 項目(1)で開発したプレゼンテーションツールを用いた認知実験・模擬授業を実施し、その評価を行う。 (3)研究成果の公表:分かりやすさの要因分析と認知実験による要素の特定、それらの要素を反映した機能の設計と開発の研究成果を統合した新しい教育用プレゼンテーションツールの開発および評価について、学会・研究会等で発表を行うとともに、その成果をまとめ国際会議、論文誌等への投稿を行う。 次年度の研究費の使用計画:システム開発に向けた機能設計やプロトタイプシステム開発、動作確認のためのタブレット型パーソナルコンピュータ等の物品、研究打合せ、研究成果発表のための旅費、実験等の研究補助、学会等の参加費、その他研究の遂行に必要な資料や消耗品の購入を予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品購入等の手続きが年度末に間に合わなかったため。 タブレット型パーソナルコンピュータその他研究の遂行に必要な物品の購入を行うとともに、研究打ち合わせや研究成果発表のための旅費等に使用する。
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Research Products
(5 results)