2013 Fiscal Year Research-status Report
eラーニング学習管理システム(LMS)によるメタボリック症候群向け保健指導の開発
Project/Area Number |
24501194
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
都竹 茂樹 熊本大学, 政策創造研究教育センター, 教授 (70467869)
|
Keywords | メタボリック症候群 / eラーニング / LMS / 保健指導 |
Research Abstract |
平成25年度は、平成24年度のパイロットスタディの結果をもとに、eラーニングLMS(Learning manage ment system)システムを改良し、某健保組合の組合員および家族の400名に対して、1ヶ月間の支援を実施した。eラーニングによる支援の内容は、適切にプログラムを実施するため、食事と 運動の進め方マニュアルおよび動画(10分×3つ)の改訂版を、Web上で確認できるよう設定。理解度については、クイズで確認できるようにした。また参加者が実施した運動記録 、アクセス日時、テスト成績、発言回数・内容などの学習進捗状況は、LMS(Learning management system)で管理。あわせて参加者同士が現状報告、励ましなど相互支援できるコミュニティスペースを実装した。 また個々の参加者の記録表のコメントを拾い上げ、必要に応じて参加者個人、全員にフィードバックをし、継続を促した。くわえて運動中断の理由を明らかにするために53名(男性27名、女性26名 平均年齢43歳±9歳)にインタビューを実施。中断の理由として、①教材の使い方が難しい、②時間がない、③体調不良、④気候条件(雨、雪のため)、⑤面倒などが明らかになった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の最終目標は、対面型保健指導を含まない、eラーニング学習管理システムLMS(Learning management system)単独で実施で きる保健指導プログラムを開発し、メタボリック症候群の予防・改善、ひいては我が国の健康増進へ寄与することである。 平成25年度は平成24年度のパイロットスタディの結果を基にリバイズしたeラーニング学習管理システムLMSを400名に対して実施し、前年を上回る継続率であった。あわせて中断者の中断理由をインタビューして、継続支援のためのヒントを得ることができた。よって、平成25年度は「おおむね順調に進展している」と自己評価した。
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年度である平成26年度は、当初の研究計画通り平成24、25年度の介入結果、参加者のアンケート結果、形成的評価等を踏まえ、eラーニング学習管理システムLMS (Learning management system) 単独で実施できる保健指導プログラムを開発する。この際、定期的なメッセージの 配信や参加者同士のWeb上での交流を活発化させることで、参加者の継続率改善もめざす。開発にあたっては、少なくとも1回は形成的 評価を実施する。保健指導プログラムの効果の検証方法として、(1)eラーニングプログラムのみ実施する群と、(2)対面型保健指導+eラーニン グプログラムを併用する群の2通り実施し、それらの効果を比較検討する。なおプログラムについては、モバイルで実施できるように するため、スマートフォンやタブレットで動作する方式の開発をめざす。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
保健指導プログラムの開発にあたって、平成24年度のものを改善したも主として活用したため。今年度は新たに開発予定。 研究費の大部分を、人件費・謝金を含めた保健指導プログラムの開発費用に充てたいと考える。また国内学会発表における旅費、平成24、25年度には実施できなかった、海外における遠隔保健指導など医療保健分野のeラーニング情報の収集も実施予定である。
|
Research Products
(8 results)