2014 Fiscal Year Annual Research Report
eラーニング学習管理システム(LMS)によるメタボリック症候群向け保健指導の開発
Project/Area Number |
24501194
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
都竹 茂樹 熊本大学, 政策創造研究教育センター, 教授 (70467869)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | メタボリック症候群 / eラーニング / LMS / 保健指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでメタボリック症候群ハイリスク者に実施してきた、長期・頻回にわたる対面型保健指導、およびメーリングリストを併用した単発の対面型保健指導の検証結果を基に、① 病識に乏しく、生活習慣改善のモチベーションが低いハイリスク者であっても成果が期待でき、 ② 低コストかつ時間的・地理的制約も少ない、すなわち対面型保健指導を含まない、eラーニング学習管理システムLMS(Learning management system)単独で実施できる保健指導プログラムを開発し、その効果を検証した。 対象者は某企業健保組合の加入者および被扶養者で、生活習慣病など疾病の予防改善ではなく、「カラダを引き締めるスクール」という文言で募集したところ、132名(男性63名、女性69名)が応募し、年代別には40歳代が最多で36.0%、次いで50歳代33.1%、20歳代20.0%の順であった。運動および食事の方法は、Web上で動画で学べるようにしており、運動と食事の実施の有無については、LMSで把握した。 1ヶ月間の介入期間のうち、後半2週間で11日以上運動(スクワット、腹筋、腕立て伏せを、それぞれ10回×2セット)実施した割合は34.1%であった。また運動実施者の割合は、初日が参加者の62.9%であったが、最終日は31.8%であった。また腹囲と体重の変化は、男性では腹囲2.7cm減、体重2.2kg減、女性では1.9cm減、体重1.3kg減であった。以上の結果から、LMSを活用した保健指導であっても、メタボリック症候群のリスク低減に有用であることが示唆された。あわせて脱落者の軽減、および一度脱落した参加者のフォローアップの方法の開発が今後の課題であると考える。
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Research Products
(3 results)