2013 Fiscal Year Research-status Report
クラウド化とパーソナル化による数式処理サービスのWeb汎用化
Project/Area Number |
24501195
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
中野 裕司 熊本大学, 総合情報基盤センター, 教授 (40198164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 孝幸 熊本大学, 総合情報基盤センター, 准教授 (00341074)
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Keywords | マッシュアップ / 数式処理 / 数式表示 / グラフプロット / クロスドメイン / クラウド / JSONP / REST |
Research Abstract |
理数系の学習コンテンツにおいて、動的な数式処理やグラフ表示は、学習内容の理解を助けるだけでなく数式問題の自動採点や類似問題の動的生成等幅広く応用が見込める。しかし、現状では、特別な数式処理サーバ上にコンテンツを置いたりWebブラウザへの特別な機能追加等を伴うことが多く、扱いが難しい。本研究では、既存の数式処理系、マッシュアップ、クラウド、パーソナルな処理系導入等の技術の融合により、数式処理等を含んだ学習コンテンツを、一般のコンテンツ同様に任意のサーバに置け、ネットワーク環境から離れても、一般のWebブラウザで簡単に利用可能な環境の構築を目的とする。 本年度は、プライベートクラウド上にサーバを構築し、パブリッククラウドへの対応のための開発を開始した。また、通信プロトコルに関して、RPCとJSONPの組み合わせで行ってきたものを見直し、現在の主流であると思われるREST+JSONPへ移行し、Web APIとして整理しつつある。プロトタイプシステムによる機能評価をしつつ、それをフィードバックすることでシステムの完成度の向上を試みている。また、脆弱性の回避等のため、JavaやTomcatの新しいバージョンへの対応を行った。関連した研究成果も学会等で順次公開している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、既存の数式処理系、マッシュアップ、クラウド、パーソナルな処理系導入等の技術の融合により、数式処理等を含んだ学習コンテンツを、一般のコンテンツ同様に任意のサーバに置け、ネットワーク環境から離れても、一般のWebブラウザで簡単に利用可能な環境の構築を目的としているが、既に基本的な機能をプロトタイプシステムで実現しており、また、技術動向等の変化にも適宜対応しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、プロトタイプシステムによる機能評価をより実践的に行い、それをフィードバックすることでシステムの安定性や利便性、学習効果を考えた機能等に関して、より一層の完成度の向上に取組む。 また、新しい技術動向にも適宜対応させていきたい。例えば、eラーニングコンテンツの標準規格として知られるSCORMコンテンツ中での利用も想定していたが、後継規格で大幅に利用場面が拡大したTin Canへの対応も検討していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額が生じた理由は、主に開発環境の更新等のタイミングを開発の都合上次年度に回したこととによるもの。 上記理由により、次年度更新を行うために利用する計画である。
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