2012 Fiscal Year Research-status Report
エンタテインメント的要素を取り入れたプログラミング学習支援システムの研究
Project/Area Number |
24501207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Information Sciences |
Principal Investigator |
布広 永示 東京情報大学, 総合情報学部, 教授 (50348421)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大城 正典 東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (80364959)
山口 崇志 東京情報大学, 総合情報学部, 助教 (00620478)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | e-ラーニング / 授業学習支援システム / プログラミング学習支援 / ヒューマン・インターフェイス / 学習モデル |
Research Abstract |
本研究の目的は、プログラミングの初学者、あるいは不得意な学生が楽しみながらプログラミングする学習支援システムを提供することである。このため、エンタテインメント(娯楽)的要素を取り入れて、ゲーム感覚でプログラミングを学習する学習支援システムを研究・開発する。研究計画としては、最初に「エンタテインメント的学習機能を取り入れたプログラミング学習環境に関する研究」を進め、エンタテインメント的要素とプログラミング学習支援機能を関連付けの評価を実施している。平成25年度は、「気分転換や視覚的な刺激を与えるユーザインタフェース」や「競争的学習機能」に関する開発を進めた。具体的な研究項目としては、前記に関連した次の研究開発を行い、実際のプログラミング演習授業で活用することで、研究成果の評価を実施した。 ・エンタテインメント的学習機能を取り入れたプログラミング学習環境に関する研究 ・学習プロセスの中に気分転換や視覚的な刺激を与えるユーザインタフェースに関する研究 ・競争的なゲーム感覚で演習課題に取り組む競争的学習機能に関する研究 本システムを活用したプログラミング演習授業におけるテスト結果の推移やアンケート結果から、ゲーム感覚でプログラミングできたと感じた、また、学習履歴や習得した内容の表示により達成感を感じたなど、学習意欲の向上という点では有効であったと考える。今後は、学習状況をリアルタイムに把握して学習者をサポートする機能とその効果や競合的学習機能の改善を行い、エンタテインメント的学習機能の実現とその効果を評価する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本システムを活用したプログラミング演習授業におけるテストのアンケート結果から、本システムを使用することで、プログラミングに興味を持つ、プログラムの構造や流れを理解するという観点では有効であったと考える。しかし、「自分の順位が表示されることで、学習意欲が向上したか」、「システムを利用したところで、プログラミングが以前よりも出来るようになったか」という点については否定的な意見が見られた。このため、学習者の指向などを分析し、競合的学習に関する表示方法の改善と学習者の特性に合わせたサポート機能の開発が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究は、本研究目的である「エンタテインメント的学習機能を取り入れたプログラミング学習環境に関する研究」に関して、タブレットモニタリング機能の開発によるリアルタイム性と個人別学習特性を考慮したサポート機能の向上、ニックネーム機能の改善による競争的学習機能の向上など、学習者のサポート機能とエンタテインメント的学習機能を更に拡張する。更に、プログラミングの初心者や不得意な学生に対して、プログラムの解読や作成に対して効率的な学習環境を実装したプログラミング学習支援システムの実用化を進めていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
プログラミング学習支援システムの新規機能開発に係わるコンピュータ機器(サーバ、ノートPC、タブレット端末)、ソフトウェアとして40万円を計上する。研究成果の発表に係わる旅費として36万円、学会参加費として30万円を計上する。研究成果の論文投稿料として30万円を計上する。
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Research Products
(5 results)