2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24501250
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小島 智恵子 日本大学, 商学部, 教授 (70318319)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 科学技術史 / 原子力エネルギー / 放射性廃棄物 / 再処理工場 |
Outline of Annual Research Achievements |
①イギリスの放射性廃棄物処理の歴史:英国原子力史研究の第一人者であるProf John Simpsonにイギリスの放射性廃棄物処理の歴史に関するインタビューを行い、イギリスにおける放射性廃棄物処理と軍事研究との密接な関係を明確にした。軍事との関わりのためか、セラフィールド再処理工場見学については昨年度から在日イギリス大使館やNDA(Nuclear Decommissioning Authority.)に対して依頼していたが、研究者単独の見学は受け付けていないということで断られた。Royal SocietyのBenjamin Koppelman氏にはイギリスの再処理政策に関するインタビューを実施し、Royal Societyによる放射性廃棄物処理についての研究資料を頂戴した。また今後のセラフィールド再処理工場視察についても協力を依頼し、イギリス原子力関係者の人脈拡大に努めた。 ②フランスの放射性廃棄物処理の歴史:在日フランス大使館原子力部とCEA(Commissariat Energie Atomique)の協力を得て、フランス初の再処理工場のあるMarcouleサイトの視察を実施した。Marcouleサイトでは、再処理工場だけでなく、高速増殖炉Phenixの廃炉も実施されており、Joel Guidez氏など専門技術者による説明を受けた。また同サイトではCEAアーカイブスに含まれていない資料収集も行った。 ③研究成果 : 2014年5月に日本科学史学会(尾酪農学園大学)にて「フランスに於ける放射性廃棄物最終処分研究の歴史」、2015年3月に日本物理学会(於早稲田大学)にて「仏再処理工場UP1における1960年代の放射性廃棄物処理の歴史」の口頭発表を行った。またフランスの原子力開発史に関する論文を2本発表した。
|
Research Products
(5 results)