2013 Fiscal Year Research-status Report
博物館学史の方法論に関する研究-アメリカの博物館学思想受容過程における双方向性-
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24501272
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
財部 香枝 中部大学, 国際関係学部, 教授 (00421256)
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Keywords | スミソニアン協会 / 博物館 |
Research Abstract |
本研究は、スミソニアン協会の博物館等、在米機関所蔵の未紹介資料(文献、標本)に基づき、アメリカの博物館や博物館学の受容過程を主題として探究するものである。受容研究を行う際、受容する側のみならず、受容をもたらす側の状況を正確に把握することが不可欠である。 このため、平成25年度は、ワシントンDCのスミソニアン協会アーカイブスにて現地調査を実施し、次のとおり研究を進めた。 1、アメリカの博物館学史については、スミソニアン協会の広報部の歴史(とりわけサイエンス・コミュニケーションの歴史)に関する研究が進捗した。この一部は、国際会議(マンチェスター)にて報告を行った。 2、スミソニアン協会キュレーターの研究関心について調査・検討し、論文発表した。 3、日本の博物館学史については、本草学/本草会とジェンダーとの関わりを検討し、その一部を国際会議(ボストン)にて報告した。 4、博物館学史の方法論について、同アーカイブスの協会史部研究者と意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した「研究実施計画」に沿って、研究を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、スミソニアン気象観測法と博物館学思想について、調査を行う。具体的には、自然史資料および気象観測資料を同時に収集するようになったスミソニアン気象観測法が、開拓使、札幌農学校の御雇米国人や日本の博物館学思想に与えた影響を検討する。このため、北海道およびワシントンDCのスミソニアン協会アーカイブスにて、現地調査を実施する。 博物館学史の方法論について、引き続き、同アーカイブスの協会史部研究者と意見交換を行う。 また、平成25年度に国際会議にて発表した研究成果を、論文として完成させる。
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Research Products
(5 results)