2013 Fiscal Year Research-status Report
博物館における多様で個性的な生涯学習を支援する展示解説ガイドシステムの作成
Project/Area Number |
24501273
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
渡辺 靖彦 龍谷大学, 理工学部, 講師 (10288665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 至弘 龍谷大学, 理工学部, 教授 (30127063)
中村 裕一 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (40227947)
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Keywords | ガイドシステム / 博物館 / 展示解説 / 質問作成支援 / 行動記録 |
Research Abstract |
平成25年度は、引き続き計画通りに言語資源を収集し、関連研究のサーベイを進めながら、ユーザがその興味や関心を具体化・詳細化するのを支援するのに役立つ情報を、ユーザの自由な連想と直感的な操作に対応して示すことができる展示解説ガイドシステムを試作した。 ユーザの興味や関心を具体化するのに役立つ情報として人名・時間・場所・組織・作品・できごとをとりあげ、博物館の展示資料などに含まれる単語がこれらの意味を表すキーワードであるかどうかを機械学習の手法を用いて正解率0.97の精度で正しく判定できることを示した。調査・実験には wikipedia の見出し語と項目説明文を用いた。 そして、抽出したキーワードを「いつ」「どこで」「だれが」などの問いと結びつくように示して、ユーザのモヤモヤした状態の興味や関心を自由な連想にもとづいて具体化するのを支援する展示解説ガイドシステムを試作した。このシステムでは、ユーザが興味や関心をもった情報を、指でふれるなどの直感的な操作で選択することできる。このような直感的な操作は、博物館や美術館でユーザが実際に用いるユーザビリティの低い携帯情報端末では重要である。 また、作成したシステムでは、自由な連想にもとづいてユーザが具体化した興味や関心に関連する説明を展示解説から取り出して示すことができる。これによって、展示解説やそれに関連する項目説明文をそれらのテキストの先頭から順に読んだり聞いたりしなくても、ユーザの自由な連想に対応して情報にアクセスすることができる。また、さまざまなできごとが発生する現場(フィールド)として博物館をとらえ、そこでのユーザの気づきの支援やユーザ同士のコミュニケーションの解析や支援を目的に、QRコードやライフログ映像を活用する方法についても研究を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
展示解説を行なうための知識の抽出に利用する言語資源(博物館の展示資料・図録、wikipedia 日本語データ、Yahoo!知恵袋コーパス、 新聞記事、百科事典、シソーラスなど)の収集と関連研究のサーベイは予定通り行っている。 展示解説ガイドシステムを予定通り試作した。試作したシステムは、問いに結びつくキーワードをユーザに示し、自由な連想にもとづく興味や関心の具体化を支援する。また、ユーザビリティの低い情報端末でも、指でふれるなどの直感的な操作で情報にアクセスすることができる。 博物館をさまざまなできごとが発生する現場(フィールド)としてとらえ、そこでのユーザ支援やコミュニケーションの解析などにQRコードやライフログ映像を活用する方法についての研究は予定通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、平成25年度に試作した展示解説ガイドシステムをさまざまな観点から改良し、実用システムの開発をめざす。特に、以下の項目について検討してシステムを改良する。 (1)大規模な言語データからの知識の抽出 (2)ユーザの興味や関心に関連した情報の重要度の推定 (3)ユーザビリティの低い携帯情報端末での利用を考慮した展示解説方法の検討 (1)で抽出した大量の情報についての(2)の重要度の推定結果は、(3)のユーザビリティの低い情報端末での解説方法に密接に関わるので、それらを関連づけて研究を推進する。そして、改良したシステムを博物館で公開し、利用者からの使用結果・感想などを収集し、システムの性能評価を行う。行動記録についても、さまざまな画像・映像処理を行って活用する方法についてさらに検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
学会発表が延期になった 延期になった学会発表を次年度に行う
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Research Products
(4 results)