2013 Fiscal Year Research-status Report
公益を実現する動物園のマネジメントとその振興政策に関する調査研究
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24501277
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Research Institution | National Institute of Science and Technology Policy |
Principal Investigator |
牧 慎一郎 文部科学省科学技術・学術政策研究所, 第2調査研究グループ, 客員研究官 (30625380)
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Keywords | 博物館経営 / 社会教育 / 種の保存 / 地方行政 |
Research Abstract |
ミュージアムの一種である動物園のマネジメントについて、公益性のある事業を実現する上でのボトルネック等を把握するため、動物園、水族館、博物館等に係る文献調査を行った。また、動物園経営に係る事例研究として、よこはま動物園ズーラシア、富山ファミリーパーク、海の中道マリンワールド等の園館長へのインタビュー等を行った。海外の動物園の経営に関しては、来日中のシカゴ・ブルックフィールド動物園のデイブ・ベッカー氏から同動物園の状況等について聴取した。このほか、アジア動物園水族館教育担当者会議に出席し、国内各地の動物園の教育活動の状況等について聴取・意見交換を行った。 また、平成25年6月に開催された日本ミュージアムマネージメント学会大会において「公益を実現する動物園マネジメントとその振興政策に関する調査研究~基礎的検討」として発表した。 このほか、大阪市立天王寺動物園の経営実態に関する事例研究を進めており、同動物園の改革の提案等を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の多忙のため、量的調査に適した項目の絞り込みが進んでおらず、アンケート設計が進まなかった。また、海外調査についても行けていない。
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Strategy for Future Research Activity |
量的調査については研究計画を見直す。当初は、公益性の高い事業を実施できている公立園において重要かつマネージャブルな要素が何か抽出した上で、当該要素に着目したアンケートの実施を想定していたが、事例研究を進める中、各動物園間の多様性の大きさに直面し、公益性と相関が推定される要素を一般化できていない。このため、今後の研究としては、特定の動物園での事例研究を深掘りして、マネージャブルな要素を抽出して分析し、経営学的又は政策的な検討を進める方向に軸を移す。現在、大阪市立天王寺動物園の経営実態についての調査を進めているところであり、これを深化させる予定。 海外調査については、現在米国の動物園関係者と接触しており、早期の実施を模索している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主に海外調査の執行が滞っているため。 海外調査の執行に努める。 なお、量的調査については、もともとメールでのアンケートを想定しており、印刷費等の経費は特段計上していない。
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Research Products
(2 results)