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2013 Fiscal Year Research-status Report

Srcファミリーキナーゼの悪性腫瘍進展での役割の解析と治療への応用

Research Project

Project/Area Number 24501361
Research InstitutionHyogo Medical University

Principal Investigator

藤盛 好啓  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (20229058)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 江口 良二  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00461088)
久保 秀司  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (10441320)
Keywords中皮腫 / スフェロイド / Srcファミリーキナーゼ
Research Abstract

初年度(昨年度)は、Srcファミリーキナーゼ(SFK)による中皮腫細胞のアポトーシス誘導機序の解明を行い、Fyn 欠損した中皮腫がSFK に感受性であり、SFK処理により、さらにLynが抑制され、アポトーシスに誘導されることを見出し、論文発表した。
今年は2年目であり、初年度の成果に続き「中皮腫細胞のスフェロイド形成とアポトーシスへの影響および、SFK感受性への影響」を検討した。
NCI-H2052中皮腫細胞は、通常培養皿に付着して増殖するが、付着しにくい培養皿では浮遊して細胞塊(スフェロイド)を形成するようになった。スフェロイド形成した中皮腫細胞は、付着細胞より増殖が遅かった。また、スフェロイド形成すると、Srcファミリーキナーゼ(SFK)の発現が上昇した。付着細胞は一般に浮遊状態になるとアポトーシスとなり細胞死が誘導されるが、これをアノイキスという。NCI-H2052中皮腫細胞はスフェロイド形成するとアノイキス耐性となり死ににくくなった。さらに、スフェロイド形成することにより抗腫瘍剤シスプラチンに耐性を示すようになったが、SFK感受性は増加した。
このようにスフェロイド形成は中皮腫細胞のアノイキス耐性を増し、SFK感受性を増加した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度論文として1報報告した。本年度も新知見が蓄積してきており、論文作成を行っている。学会発表は新たには行わなかった。

Strategy for Future Research Activity

スフェロイド形成した中皮腫細胞へのSrcファミリーキナーゼ(SFK)阻害剤の役割についてまとめを行う。次年度は動物モデルでの検討を行い、Srcファミリーキナーゼ(SFK)阻害剤の治療効果、転移抑制効果を調べる。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

初年度は予備検討が十分なされていたため、効果的に研究がすすみ、予定より研究費の使用が少なく、次年度使用額(繰越額)が生じた。本年度はこの影響もあり、また、使いすぎないようにしていたため、次年度使用額が生じた。
これまでの研究成果をまとめるには、次年度はさらに進んだ検討が必要である。次年度には動物モデルでの検討を予定しており、多くの経費が見込まれる。

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Published: 2015-05-28  

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