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2012 Fiscal Year Research-status Report

沿岸水域における浮遊懸濁物の起源とその変遷

Research Project

Project/Area Number 24510018
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

吉川 尚  東海大学, 海洋学部, 講師 (80399104)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 仁木 将人  東海大学, 海洋学部, 准教授 (30408033)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords環境変動 / 物質循環 / 化学海洋 / 生物海洋
Research Abstract

タイのバンドン湾沿岸(2012年9月)、ラヨン沿岸(2012年12月)、及びフィリピンのバタン湾沿岸(2012年6月)にて現地調査を行い、炭素及び窒素の安定同位体比を分析するための流入河川水や海水中の浮遊懸濁物試料、プランクトンネット試料等を採集した。本年度は特に、タイのバンドン湾沿岸を対象に、浮遊懸濁物中の有機成分の植物プランクトンによる生成過程の把握に重点をおいて分析を進めた。これまでに得られた分析結果によると、表層水の塩分は、河口域(4.5―12)、東側(15.7―20.4)、西側(22.6―27.9)の順に低く、陸域の影響が強いことが示唆された。各栄養塩濃度も、概ねこの順序で高い値となっていた。ただし、リン酸態リンでは、西側でも東側と同程度の高い値であったことから、無機態窒素が植物プランクトンの増殖の制限要因となっていた可能性が示唆された。植物プランクトン現存量の指標であるクロロフィル濃度は、東側で西側に比べ、高い値となっていた。基礎生産速度も、東側で西側に比べ、高い値となっていた。一方、単位クロロフィル量当たりの基礎生産速度は、東側と西側で同程度か、やや高くなっていた。本年度は、対象海域の水理環境特性や浮遊懸濁物中の有機成分の生成過程の解明と、炭素及び窒素の安定同位体比分析用の試料の収集を中心に進めた。次年度は、試料の安定同位体比の分析を進め、さらに追加の採集調査を実施する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は、対象海域(タイのバンドン湾、ラヨン、フィリピンのバタン湾)の水理環境特性や浮遊懸濁物中の有機成分の生成過程の解明と、炭素及び窒素の安定同位体比分析用の試料の収集を中心に進めた。研究の目的を達成する上で、特に大きな障害となる事項は発生しておらず、概ね順調に推移している。

Strategy for Future Research Activity

本年度は、対象海域の水理環境特性や浮遊懸濁物中の有機成分の生成過程の解明と、炭素及び窒素の安定同位体比分析用の試料の収集を中心に進めた。次年度は、年度前半に試料の安定同位体比の分析を進め、並行して追加の採集調査を実施する予定である。最終年度は、試料の分析を完了させ、得られた結果の解析を進める予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

試料の分析に用いる器具や試薬、採集調査を行うための外国旅費、学会発表を行うための国内旅費等が必要である。また、試料の前処理を効率よく進めるために、精密電子天秤等の購入を予定している。

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Published: 2014-07-24  

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