2014 Fiscal Year Annual Research Report
rRNA/rDNA比を用いた富栄養湖霞ヶ浦におけるアオコの動態評価に関する研究
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24510042
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
冨岡 典子 独立行政法人国立環境研究所, 地域環境研究センター, 主任研究員 (40168399)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アオコ / M.aeruginosa / 藍藻 / Synechococcus sp. / 浮上沈降 / 攪乱 |
Outline of Annual Research Achievements |
夏期の急激な藍藻類濃度の増加を直接把握し、湖水中のMicrocystis aeruginosa増殖活性と濃度増加の関連を検出することを目的として、昨年度に引き続き臨湖実験施設港湾における夏期から秋期のサンプリングを実施した。2013年度の結果から、湾外の表層ブルームは現場以外の場所で増殖したものである可能性が示唆されたことから、2014年度は湾内において調査を実施した。また、2014年度は現場データの取得のために、水質計自動昇降式システムを設置し、7月~9月の3ヶ月間1時間おきに水温、pH、濁度、溶存酸素、Chla濃度、及び藍藻類濃度の深さ方向プロファイルを取得した。その結果、7月には午前7時から10時まで藍藻類が表層付近(水深10cm)に集積し、13時~16時までは底層付近(底層から10cm)に集積する傾向が示された。8月以降は7時~11時までの表層付近への集積は認められたが、午後の底層付近への集積は認められず、9月には8時に表層付近に集積した藍藻は、18時まで表層付近に留まる傾向があった。また、全期間を通して8時~18時には表層の水温が以深よりも高い傾向があり、それ以外の時間帯は水温差が少ないか表層の水温が低い傾向が認められた。特に9月の19時以降は表層の水温が底層より低い傾向が認められた。これらのことから、7月の藍藻は表層と深層の間を数時間で移動し、8月以降は表層に集積した藍藻は沈降せず、水温の逆転、風波により混合されたものと推測された。さらに、16S rDNA解析の結果、7月から8月上旬にかけて表層付近に集積した藍藻類はアオコ形成藻類のM. aeruginosaであり、8月中旬から9月にかけて、表層付近に集積した藍藻類はSynechococcus sp.であることが明らかになった。
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Research Products
(2 results)