2013 Fiscal Year Research-status Report
廃棄物処分場のライフサイクルにおける鋼製遮水工の建設・維持補修技術に関する研究
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24510097
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Research Institution | Akashi National College of Technology |
Principal Investigator |
稲積 真哉 明石工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (90362459)
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Keywords | 廃棄物処分場 / 遮水工 / ライフサイクル |
Research Abstract |
本研究課題は新しい視点で廃棄物処分場のライフサイクルにおける環境信頼性を飛躍的に向上させる技術を提案・検討し,さらに廃棄物処分場の形質変更をも伴う跡地利用を促進することを目標としている。 平成25年度は,2本の鋼管がH鋼で予め溶接された建材である「連結鋼管矢板」,ならびに連結鋼管矢板に係わる技術として開発した2つのH鋼および膨潤性止水材を用いた「H-H継手」によって構成される「H-H継手を施した連結鋼管矢板」を用いた鋼製遮水工の現場適用性および長期的耐久性を検討した。そこでは,H-H継手を施した連結鋼管矢板に関する室内力学的・水理学的試験に基づく既往の研究成果を発展させ,また,現場性能を検証するため,現場条件を限りなく模擬した室内大規模模擬打設・遮水性試験を実施した。 計画した室内大規模模擬打設・遮水性試験では,既実施の室内試験等で得られたH-H継手を施した連結鋼管矢板の力学的・水理学的特性が,現場レベルにおいてどの程度まで発揮することができるかの検証を施工法も含めて加えた。一方,遮水処理材として研究代表者が開発に携わっている膨潤性止水材が接着・塗布されたH-H継手を施した連結鋼管矢板を用いた鋼製遮水工の長期的耐久性を実験的に明らかにした。具体的には,H-H継手を施した連結鋼管矢板の変形場(地震外力場)および劣化促進場における遮水性能および変形追随遮水性能を重力場・遠心場透水試験より評価した。 それより,H-H継手を施した連結鋼管矢板の鋼製遮水工としての長期的な遮水・遮蔽性,耐震性,耐津波性,および各々の相関性に関する維持補修技術の提案・確立を目指した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の具体的な目的は以下のとおりであり,本年度は特に(2)を中心に当初の予定通り研究を遂行している。なお,本年度において(3)についても,着手の段階に入っている。 (1)廃棄物処分場のライフサイクルにおける鋼製遮水工の環境性能評価 (2)H-H継手を施した連結鋼管矢板を用いた鋼製遮水工の現場適用性ならびに長期的な耐久性の評価 (3)廃棄物処分場のライフサイクルにおける遮水・保有水浄化促進型の鋼製遮水工の提案
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の具体的な目的は以下のとおりであり,本年度の成果をより高度化させ,今後は(3)を重点的に進めていく予定である。 (1)廃棄物処分場のライフサイクルにおける鋼製遮水工の環境性能評価 (2)H-H継手を施した連結鋼管矢板を用いた鋼製遮水工の現場適用性ならびに長期的な耐久性の評価 (3)廃棄物処分場のライフサイクルにおける遮水・保有水浄化促進型の鋼製遮水工の提案
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