2014 Fiscal Year Annual Research Report
磁気共鳴法による生分解性高分子ナノ粒子プローブの徐放性評価法の開発
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24510152
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
伊藤 慎治 九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 特任助教 (30570585)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兵藤 文紀 九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 准教授 (10380693)
安川 圭司 九州大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (80372738)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | オーバーハウザー効果MRI / PVM/MA / Tempamine |
Outline of Annual Research Achievements |
PVM/MA {Poly(methyl vinyl ether-alt-maleic anhydride)}と、ニトロキシルラジカルの一種でアミノ基を有するTempamine (4-Amino-2,2,6,6-tetramethyl-piperidine 1-Oxyl Free radical)を用意し、PVM/MAにTempamineを結合させたPVM/MA-Tempamineナノ粒子の水溶液を調製した。実験動物の胃内、またはそれ以外の生体部位に投与できるサンプル調製法の検討を行うため、PVM/MA-Tempamineナノ粒子液を限外濾過により濃縮して、水で希釈したサンプル(pH3)と、pH9のTris-HClバッファで希釈したサンプル(pH6)をそれぞれ用意した。希釈後2-3時間後の動的光散乱法による粒径測定の結果、前者の平均粒径は140-160 nmで、後者の平均粒径は600-1000 nmであった。後者のサンプルでは加水分解等によりポリマーがほどけた状態となって、粒径が大きくなっている可能性が示唆された。一方、両者の電子スピン共鳴(ESR)スペクトルのピーク高さの経時変化を調べたところ、水希釈液については時間経過とともに増大し、Tris-HClバッファ希釈液についてはほとんど変化が見られなかった。さらには、水希釈液のファントム試料を用意し、磁気共鳴画像法の一種であるオーバーハウザー効果MRI(OMRI)の画像強度の経時変化を調べた。低磁場型OMRI装置の共振器内(室温)にファントム試料を静置し、一定の時間間隔でOMRIの撮像を行ったところ、画像強度が時間経過とともに増大した。これらの結果は、時間経過により、PVM/MAとTempamineとの結合が切断した可能性の他に、ポリマーがほどけた状態となって自由度の高いTempamine分子が増大した可能性を示唆している。
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