2015 Fiscal Year Annual Research Report
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24510182
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| Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
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Principal Investigator |
永田 京子 東京工業大学, 社会理工学研究科, 准教授 (10345366)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | ファンダメンタル・バリュー / ミスプライシング |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、過去3年間に行った実証分析の結果をもとに、ワーキング・ペーパーの執筆を進めた。これまで各IPO企業のファンダメンタル・バリューを推定し、公開価格や初値と比較することで、発行市場と流通市場で形成された価格について相対的な評価を行い、市場による「ミスプライシング」の可能性があること、公開価格におけるディスカウントに加えてそうしたミスプライシング（主に過大評価）も初期収益率を拡大させる要素であるという仮説の下で検証を進めてきた。一部の成果については、当初の想定以上に早い研究2年目において査読付き学術誌で公表することができたが、その一方で株主構成に注目した分析は、国際会議における最新の研究成果等を考慮した結果、より時間をかけて再検討する必要があると感じたため、3年目は株主構成に焦点を当てた分析を行い、株主構成とアンダープライシングとの関係性、ファンダメンタル・バリューと公開価格との乖離を組み合わせた仮説の構築を行った。研究4年目になる本年度は、追加検証の実施と平行する形で、結果の取りまとめに取り組み、より幅広い既存研究における発見事項との関連性も慎重に検討を行った。その結果、ワーキング・ペーパーの執筆に加えて、公開価格の決定のベースとなる情報（アンダーライターによって提示される想定発行価格や機関投資家の意見を反映したファイリング・レンジ（公開価格の下限と上限の範囲）等）を新たに考慮することで、現在では必ずしも整合的ではない既存研究の発見事項をより現実に即して説明する新たな研究の着想も得ることができた。
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Research Products
(1 results)
